欧米資本の制裁で“飢えた”ロシア、中国の“機嫌取り”に本腰へ―米メディア

Record China    2014年5月19日(月) 23時50分

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15日、米誌フォーブス(電子版)は、「中国は投資でロシアを救うか?」と題した記事を掲載した。資料写真。

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2014年5月15日、米誌フォーブス(電子版)は、「中国は投資でロシアを救うか?」と題した記事を掲載した。17日付で環球時報が伝えた。以下はその概要。

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欧米資本はロシアを避けている。ロシア当局によると、その額は500億ドル(約5兆円)を下らない。ロシアは“自給自足”できると考えているかもしれない。だが、大規模なインフラ建設、サッカーワールドカップ開催、原油など大口商品の輸出を考慮すれば、そうした考えは必ずしも事実に即したものではない。ロシアは投資を必要としている。ウクライナ問題で欧米諸国の反発を買ったクレムリンが期待できるのは誰か。答えは中国だ。

中露両国は来週開かれるサンクトペテルブルク国際経済フォーラムで、インフラ建設や不動産・鉱物資源開発など4つの合同投資プロジェクトを発表する予定だ。約4億ドル(約406億円)が中国に隣接する極東地域に集中的に投資される。

かつて、両国の投資規模は意外なほど少なかった。過去5年の中国による対ロシア投資額はわずか20億ドル(約2031億円)だった。

だが今年の両国の貿易額は1000億ドル(約10兆円)に達すると見込まれている。中国はさらに、交通インフラや道路・港湾・空港などの建設に200億ドル(約2兆円)の資金提供も約束している。

欧米資本の制裁により“飢えた”ロシアは、好機を求めて中国やアジア寄りに強くシフトすることになるだろう。

中国は欧米資本の代わりにはなれない。関連プロジェクトに直接投資できるだけだ。とはいえ、投資独占権は欧米のみが握っているというわけではない。ロシアはこれまで以上に中国の機嫌をうかがうようになるだろう。(翻訳・編集/NY)

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