冷戦型思考を捨てきれない「某国」へ警告=「仲間の中にかつての宿敵がいる…」―中国専門家

Record China    2014年5月2日(金) 6時10分

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4月30日、日本の傀儡政権が偽満州国を設置した地、吉林省の公文書館でこのほど、新たに発掘・整理された旧日本軍の公文書が公開された。(文:劉文波(リウ・ウェンボー)人民日報海外版記者。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

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2014年4月30日、日本の傀儡政権が偽満州国を設置した地、吉林省の公文書館でこのほど、新たに発掘・整理された旧日本軍の公文書が公開された。これらの歴史的証拠は、日本の軍国主義の犯した一連の罪を証明するものだ。(文:劉文波(リウ・ウェンボー)人民日報海外版記者。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

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一部の日本人は、「中国人がまた過去を蒸し返した」と不満に感じているかもしれないが、我々中国人とて過去を蒸し返すのが好きなわけではない。ただ、一部の日本人が過去を認めないから仕方なくやっているのだ。第2次世界大戦後、ドイツはナチスを徹底的に切り離し、過ちを認め、隣国からの理解を得た。欧州はその後一体化を進めてEUを設立し、当時の仇敵が今では友人・家族になった。日本がもしドイツのように、正直に過去の過ちを認め、徹底的に改めるならば、我々は昔の恨みにこだわらず、前を向くことができるだろう。しかし、日本の右翼政治家は断固として非を認めず、「そんなことは発生しなかった」、「そんなに殺さなかった」、「これはそっちが悪い」などと言う始末。まさに「ならず者」だ。ならず者に対処するためには、過去を蒸し返し、旧悪を暴き、正しい評価を求めなければならない。

過去の過ちを認め、戦争犯罪を反省することは、少しの痛みを伴うが、恥さらしの行為では決してなく、むしろ他国に尊敬される行為だ。「恥を知るは勇に近し」と言う言葉もある。しかし、一部の日本人にはこの「勇」がなく、いわゆる武士道の「勇」を重んじているようだ。

旅順での虐殺、済南の惨殺事件、南京大虐殺、百人斬り競争、幼児の惨殺、婦女への暴行、細菌部隊の生体実験――。これらの憎むべき行為は全て、旧日本軍の残虐な暴行を明らかにするものであり、人類・文明に反する罪であり、全世界の正直で善良な人にとっては、口にするのすらはばかられる。

これらの公文書を紐解くことは、歴史の傷をもう一度えぐることに他ならない。日本の右翼は、醜い過去を晒される気分だろうが、中国人が感じるのは心に突き刺さる痛みだ。辛い記憶の中に永遠に留まりたい人などいない。これらの公文書を整理・研究する専門家・学者の多くがうつ病にかかった。一部の公文書からは、日本人の中にも自らの暴虐な行為に耐え切れず、「人間性を喪失した」と感じる人がいたことが明らかになった。日本が敗戦した際、大量の公文書が焼却処分され、間に合わなかったものは地下に埋められた。彼ら自身もこれらの公文書が日の目を見てはいけないことをはっきり分かっていたのだ。しかし後になって、これらの公文書は建設工事により偶然発見された。これぞまさに「悪事は必ず明らかにされ、悪人は必ず天の報いを受ける」ということだ。

寛容は一種の美徳だと言われるが、無節操な寛容は間違いだ。中華民族は寛大な民族であり、人徳を高く持ち義務を成し遂げることを重んじる。また一方で、暴力に屈せず、いつも自彊不息の精神を保っている。中国人は平和を愛し、平和を大切にし、平和のありがたさを知っている。しかし一方で、平和は奮闘の末に得られるものであり、平和には犠牲がつき物だということも知っている。

日本の軍国主義は中国を含むアジア諸国、そして欧米各国に災難をもたらし、日本の国民にも痛みをもたらした。だからこそ第二次世界大戦後、日本人は教訓をくみ取り、平和憲法を施行し、平和主義が社会の主流となった。しかし時は流れ、今の日本では右翼勢力が歴史を否定し、侵略を美化し、国民保守主義が台頭し、ファシズム軍国主義という「ヴォルデモート」が蘇り、今にも動き出そうとしている。

前人の失敗は、後の人にとって戒めとなる。歴史を鑑とし、警戒を高めなければならない。当時、反ファシズム統一戦線に参加した全ての国家がそうするべきだ。今回公開された公文書の中には、旧日本軍が連合軍の捕虜を虐待した証拠や、朝鮮半島の慰安婦を強制連行した史料なども含まれる。歴史を忘れてしまえば、悲劇の再演を招く可能性がある。某国は今も冷戦型思考を捨てきれず、イデオロギーで線引きし、仲間を集めて平和的に発展する中国に対抗しようとしている。その仲間の中に、かつての宿敵がいることも忘れている。

日本の右翼勢力と、中国に敵対する一部の国に、2つのことわざを送りたい。「今日踏み台だったものは明日には障害物になるかもしれない」「相手をぶつけるつもりで石を持ち上げたのに、自分の足の上に落としてしまう」。(提供/人民網日本語版・翻訳/SN・編集/武藤)

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