中国でタクシーを捕まえるための必須アイテムって何?―北京市

Record China    2014年4月23日(水) 22時24分

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18日、タクシー配車アプリを使って、タクシーを呼んでみた。現在位置と目的地を入力して、予約が受け入れられるとドライバーや車両ナンバー、位置が表示される。

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2014年4月22日、ラッシュの時間や雨の日、タクシーを捕まえるのに困った経験をしたことはないだろうか? そんな悩みを解消してくれる、タクシー配車アプリが最近中国では大人気だ。またこのアプリを使って決済すれば、乗客はタクシー料金が割引され、タクシードライバーはアプリ会社から奨励金をもらえるという双方にとってメリットがある仕組みになっている。ではタクシーアプリとはどのようなものなのだろうか?実際、北京でこの配車アプリを使って試してみた。

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今月18日午後、中国の電子商取引大手のアリババのアプリ「快的打車」を使用してタクシーを呼んでみた。まずは現在地と目的地を入力。予約ボタンを押すと、この情報が300台以上のタクシードライバーに送信された。タクシードライバーが予約を受けると、ドライバーの名前、車両ナンバー、タクシーの位置が表示され、どれぐらいで到着するかもわかる。場所の詳細を伝えるため、ドライバーに直接電話。予約が受け入れられれば、このように直接連絡をとることも可能だ。予約からわずか5分ほどでタクシーがやってきた。

北京の初乗り運賃は14元(約240円)。北京の地下鉄・双井駅から国際倶楽部までの約4kmを乗車し、車内でドライバーにこのシステムについて話を聞いてみた。

北京郊外に住む男性ドライバー・杜(ドゥ)さんは、今年初めから郊外の家と市内までを往復する間、空車にならないようにこのアプリを利用している。現在アプリは一日10件と利用制限がかかっているが、杜さんはギリギリまで使用せず、3〜5件のペースで予約をこなしている。その理由としては、予約した客のところに行ってもいないことがよくあり、その際コールセンターに事情を説明しないと、タクシー側の予約拒否となるので、その手間が面倒だという。また奨励金が以前の15元(約260元)から現在の8元(約140円)に落ちたことで、魅力も薄れたという。

また、このアプリには、雨の日やラッシュの時などタクシーが拾いにくいとき、チップの額を入力してタクシーに来てもらうという「チップ機能」もあるという。ただ、実際ドライバーにとって10元(約170円)かそれ以上チップをもらわないとあまり魅力は感じないということだった。

話も終わって、下車する際にタクシー代をネット決済の支付宝(アリペイ)で支払うと、3元(約50円)の割引が受けられた。

今回このタクシー配車アプリを試してみたが、確かにタクシーが拾いにくい時など便利だと感じた。ただ、予約してもドタキャンされる、アプリ利用客だけ乗せるタクシーが増えて一般客がタクシーを拾いにくくなった、運転中にドライバーが携帯を利用するので危ない、という話も聞く。しかし報道によると、それらの改善のため、ドタキャンするとアプリを一定期間使用できなくしたり、タクシーのハンドルにハードウェアをはめて、ワンボタンで予約が受けられるシステム開発も進んでいるという。

進化し続ける中国のタクシー配車アプリ。みなさんも機会があったら、是非試しに使ってみてほしい。

※本記事は中国・日本のリサーチ、コーディネーション〜(株)ナンバーワンズの特別提供。ナンバーワンズはさまざまな番組に対応した中国に関するリサーチやロケコーディネーションを行っている。

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