中国の反腐敗運動、取り締まり側のエリート官僚を初めて摘発=規律違反で刑事告発へ―香港紙

Record China    2014年4月14日(月) 19時45分

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12日、中国共産党中央紀律検査委員会は申維辰・中国科学技術協会党組書記兼常務副主席に対し重大な規律違反及び法律違反の疑いがあるとみて、取り調べを行っていると発表した。写真は申維辰氏。

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2014年4月13日、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、汚職・腐敗を取り締まる中国共産党中央紀律検査委員会(中紀委)は12日、申維辰(シェン・ウェイチェン)中国科学技術協会党組書記兼常務副主席に対し重大な規律違反及び法律違反の疑いがあるとみて、取り調べを行っていると発表した。申氏は130人いる中紀委員の1人。14日付で環球時報が伝えた。

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その容疑の詳細については明らかにされていないが、汚職に関連するものとみられている。官僚にとってこのような取り調べを受けることは政治生命の終わりを意味しており、今後は刑事告発の可能性もある。

中国では習近平(シー・ジンピン)国家主席就任後、すぐに広範囲に及ぶ反腐敗運動が展開され、運動後に取り調べを受けた省・部級官僚は申氏で24人目。反腐敗運動は官僚機関のすべての階級を対象に、「ハエもトラも一網打尽」というスローガンを掲げ、共産党の執政をおびやかす腐敗問題の根絶に努めている。中紀委のエリート官僚で告発されたのは申氏が初めてということもあり、今回の取り調べは特別な意味を持つと言えよう。

海外メディアが北京政界関係者の話を引用し報じたところによると、申氏が告発された原因は、このほど免職処分を受けた金道銘(ジン・ダオミン)山西省人民代表大会副主任と同じく、山西省での汚職だという。

申氏は2010年に党中央宣伝部副部長に就任、それ以前は山西省政府で職務を歴任していた。昨年4月から現職。(翻訳・編集/藤)

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