中国の赤ちゃんポストはパンク状態、設置に賛否両論―英メディア

Record China    2014年4月13日(日) 16時35分

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9日、中国で相次いで設置されている中国版赤ちゃんポストにはさまざまな意見があるが、根本的な解決には社会保障制度の充実が必要だ。写真は広州の赤ちゃんポスト。

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2014年4月9日、BBCは中国の赤ちゃんポスト設置をめぐる問題に対し、根本的な解決には社会保障制度の充実が必要だと訴えた。10日付で中国紙・参考消息(電子版)が伝えた。

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中国では2011年に河北省石家庄市で初めて赤ちゃんポストが設置され、現在では全国10省に25カ所存在する。内陸の甘粛省蘭州市でも設置される予定だ。しかし開設後、短期間で予想を上回る数の赤ちゃんがポストに入れられ、出稼ぎ労働者の多い広東省広州市では開設50日で約300人に上り、対応が追い付かないなどの理由で一時閉鎖となっている。石家荘では開設2年で170人がポストに入れられたが、南京では3カ月ですでにその数に達している。これを受け、開設を遅らせる市も出てきている。収容された赤ちゃんは重病や障害を抱えているケースが多い。

捨てられる子供に生きる機会を与えるために開設された赤ちゃんポスト。しかし、否定的な意見も多く、かえって赤ちゃんを遺棄する人が増えるのではないかという見方もある。ただ一方で、赤ちゃんポストの有無にかかわらず遺棄行為は存在するため、これまで外に遺棄されていた赤ちゃんを救うことができる適切な施設だとする肯定的意見もあり、とらえ方は人によってさまざまだ。

この事態に対し、北京大学公益研究院の王振耀(ワン・ジェンヤオ)院長は、「赤ちゃんポストは現状に対する措置に過ぎない。重要なのは、社会保障制度の充実を図り、疾患を抱える赤ちゃんの治療と養育問題を解決することだ」と指摘した。(翻訳・編集/藤)

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