<マレーシア機不明>一人っ子を失った夫婦の悲しみ、毎年7.6万組が同様の悲劇に直面―中国

Record China    2014年3月29日(土) 8時50分

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25日、消息を絶っているマレーシア機がインド洋に墜落したとこのほど発表されたが、一人っ子政策により、家族は唯一の子供を失う危機に直面している。写真は乗客の家族。

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2014年3月25日、英紙デイリー・テレグラフは、マレーシア政府が消息を絶っているマレーシア航空MH370機がインド洋に墜落したと発表したことに関連し、一人っ子政策によって1人しか子供を持てなかった夫婦が子供を失った際の悲劇について報道した。中国では毎年7万6000組の夫婦が一人っ子を失う悲しみに直面している。27日付で中国紙・参考消息(電子版)が伝えた。

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中国東部在住の王さん夫婦は1人息子の王永鋼(ワン・ヨンガン)さん(27)がいるが、今回のマレーシア航空機事件で行方がわからなくなっている。王さん夫婦の世代では一人っ子政策が厳格に運用されており、永鋼さんが唯一の子供だった。中学時代の担任教師は「永鋼さんは自慢の息子だった。両親ともすでに50代で、悲嘆に暮れている」と述べた。

中国では一人っ子政策によって子供を1人しか持てなかった夫婦が事故や病気で子供を失い、「失独父母(一人っ子を失った父母)」になるケースが毎年約7万6000件もあり、累計で約100万件にも達している。

12年に交通事故で子供を亡くした母親は「唯一の子供を失い、天が崩れ落ちてきたような感覚に陥った」と語る。また、別の母親は「なぜ私なの?子供を埋葬した後、私も一緒に墓に入るわ。夢も希望もなくなったし、どうしようとも思わない。顔では笑っていても、心のなかでは常に泣いている。私の唯一の幸せの源がなくなってしまった」と嘆いていた。

中国では今春から一人っ子政策が緩和され、夫婦のいずれかが一人っ子の場合に2人目の子供の出産が認められるようになったが、王さんのような夫婦にとってはすでに何の意味も持たない。

一人っ子を失った家庭をサポートしている馬詩静(マー・シージン)さんは「生活の唯一の目標を失い、最終的に絶望に陥ってしまう」と分析し、「一人っ子を失った家庭の多くは心理的な問題と経済的な問題に直面することが多く、約70%が離婚に至る」と話している。(翻訳・編集/HA)

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