<驚くべきインバウンド後進国ニッポン(7)>旅行業界の闇と高速バス大事故の関係

Record China    2014年3月25日(火) 14時31分

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これまで通訳案内士を魔法使いに例えてきましたが、資格ガイドの世界には、ハリーポッターの敵役ヴォルデモート卿の様な人は見当たりません。写真はアメリカの豪華客船、ボイジャーオブシーズ。2−3年前はライセンスガイド仕事場、昨年は闇ガイド外国人の仕事場だった。

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これまで通訳案内士を魔法使いに例えてきましたが、資格ガイドの魔法使い(言葉使い)の世界には、ハリーポッターの敵役ヴォルデモート卿の様な人は見当たりません。今後インバウンドが激増して我々の地位が向上し、時の権力と結んだある通訳ガイドがヴォルデモート化して仲間を支配するかもしれません。

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しかし、通訳案内士のライセンスを持たず仕事をしている外国人の中にはヴォルデモート一味は存在します。LCCという空飛ぶ箒とNOビザという透明マントでアジアを飛び回り荒稼ぎをするグローバル中華系闇ガイド(国際ノーライセンス・ガイド)の存在です。その手下に白バスや白タクを含む運送を手配するブローカーや旅行登録が有るか無いか解らない様な旅行関係者、そして日本で暗躍する外人の土産物屋仕掛け人グループ。その一味のお友達が魔法省(黒度魔法省)幹部の中におられたのも事実です。その分霊箱は旅行業や地上手配業を隠れ蓑にする闇ガイド、旧白バス系運送業や民族系土産物屋に分散して散らばっておりました。そしてかつては本国より旅行団を買って、中国をはじめとするアジア旅行客の銀聯カード等クレジット・デビッドカードや財布から金を吸って食い物にして生きてきました。一味の中の1人が日本の運輸業界に紛れ込んで格安ツアーバスの孫請けを行い、関越道で高速バスの大事故を起こしたのです。この事件はインバウンドや闇ガイドとは別と考えられますが、根は繋がっているのです。この正体は何なのか?政官軍共同体をもじって、多国籍の旅運土(旅行、運送、土産)共同体なのです。アジア的地縁血縁の世界に加え、日本と外国のグローバルアンダーグラウンドが一つの裏世界を形成して、日本の良貨駆逐とインバウンド業界の秩序のレベル低下を引き起こしてきました。これがインバウンド業界の闇の勢力(アジア黒魔術一味)の正体です。正統にインバウンドの商売をやっている者にとっては大迷惑な話です。

旅行業協会のホームページを見ていると、時々登録番号何とかの**旅行社は本旅行業協会会員でありません、つまり闇旅行社でありますという意味の回書を廻されております。日本国内では各業界関係者はすべてライセンスを持たずに営業する者に対して排除の姿勢をとります。これは江戸時代以来の我国の産業世界を守る伝統のようなしきたりなのです。同様に通訳案内士団体も同様な立場を取っております。しかし、特に中国語と韓国語の現状は反対で、ライセンスを持った通訳案内士を抹殺するほど激しかったのも事実なのです。それに対して観光庁の対策は中途半端で成果を上げられず、通訳案内士の監督官庁に対する不信感や恨みを増幅したのも事実なのです。この様な問題は我々通訳案内士だけの問題でなく、運輸業界等日本のいろいろな業界で見る事ができ、グローバル化と再成長化へのいわば試金石の一つであることはまちがいありません。

◆筆者プロフィール:水谷 浩(仁宣)

中国語通訳案内士会・副代表幹事。現役通訳案内士(中国語)の他、産業・医療通訳等各種通訳、講演と執筆、訪日外客コンサルとビジネスマッチング(日本と海外)を展開する。銀聯カード決済関連会社のサイトで、中国・中華市場向け中国語旅行ブログ“中日導游游日記”を長期連載している。

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