6分半ごとに携帯電話をチェックする人は「モニター画面の奴隷」―中国メディア

Record China    2014年3月10日(月) 19時51分

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7日、あなたの周りには、「屏奴」はいないだろうか?屏奴とは、モニター画面の奴隷のという意味で、スマート家電製品の普及に伴い、日常生活でスマホやPCなどの電子製品を長時間使用している人、特にそれから片時も離れられない人を指す。

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2014年3月7日、あなたの周りには、「屏奴」はいないだろうか?屏奴とは、モニター画面の奴隷のという意味で、スマート家電製品の普及に伴い、日常生活でスマホやPCなどの電子製品を長時間使用している人、特にそれから片時も離れられない人を指す。広州日報が伝えた。

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「屏奴」は、食卓、道路、地下鉄、バス、トイレなど、至る所に分布しており、モニター画面に夢中になっているため、さまざまなトラブルを引き起こす。例えば、道を歩きながら携帯の操作に夢中になって転んで骨折する、トイレで長時間携帯をいじっていて、痔ろうなどの病気にかかるといったケースは頻繁に耳にする。

▼多くの政府公式微博(ウェイボー)で、次のような微博が転送された。

「新華社報道によると、最近ドイツで開かれたデジタル科学技術関連会議で発表された統計データでは、2013年、世界中に18億3000万台のスマホがあり、携帯ユーザーは1日150回携帯をチェックしていた。つまり、一人平均6分半に一度携帯の画面を見ている計算になる。あなたはこの基準に当てはまるだろうか?どのくらい携帯を見ずにいられるだろうか」―この微博はネットユーザーの論議を巻き起こした。「世界で最も遠く離れた場所にいるのは、眼の前にいながらも、携帯に夢中になっているあなた」という表現は、まさに現実そのものを捉えている。

市民20人に簡単な調査を実施したところ、「仕事以外に携帯電話やPCの画面を毎日2時間以上見ている」と答えた人は半数を上回った。

ある商業銀行の窓口で働いている周(ジョウ)さん(26)は、典型的な「屏奴」の一人だ。普段はかなり仕事が忙しく、勤務時間中はほとんどカウンターで顧客の対応に追われている。毎晩、仕事が終わって最初にすることは、携帯電話でスマホ用チャットアプリ微信(ウィーチャット)と微博をチェックすることだ。

周さんは、「まず友達や同僚の微信をチェックしたあと、友達圏や微博を閲覧する。それが終わると、携帯ゲームを始める。帰途につくバスの中でゲームをして、ベッドで横になってゲームを続ける時もある」と話した。

■心理学者:「ITにコントロールされてはならない」

中国心理学会会員の東莞心理衛生協会、何歓(ホー・ホワン)理事は「屏奴」現象について、以下のような見方を示した。

これは、情報技術の急成長がもたらした新たな問題といえる。食事をしている時、バスや地下鉄に乗っている時、エレベーターの中で、いつでも好きな時に画面を操作することは、決して感心できることではない。「屏奴」には若い人が多く、我を忘れて何かに夢中になりやすく、自分をコントロールする力が弱い。また「屏奴」は、円滑な人間関係を結ぶことが苦手だ。しかし、面と向かって他人とコミュニケーションを取る代わりにモニター画面を通じて人とコミュニケーションを取ることは本末転倒だ。

「屏奴」は、現実の世界で人との間の意思疎通を行うチャンスを意識的に増やすことが必要だ。周りの人たちと他愛ない世間話をする、あるいは眼の前で起こっている出来事を観察するだけでも良い。決して自分だけの世界に引きこもらないよう心がけるべきだ。

また、一人一人が、自分の時間を効率よく使うよう心がけ、貴重なプライベートの時間を大切にすること。携帯でのニュースや友達圏のチェックは時間を決めて行い、ある程度の距離を保ってこの世界を理解すること。自分がITを上手に利用すべきであって、決してITにコントロールされてはならない。(提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/武藤)

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