韓国で五輪愛国主義の危機、ファンは「キム・ヨナだから」応援する―韓国メディア

Record China    2014年2月20日(木) 17時10分

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20日、韓国・中央日報(中国語電子版)は、韓国では若い世代を中心にオリンピックにおける「愛国主義」意識が変わりつつあると伝えた。写真はキム・ヨナ。

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2014年2月20日、韓国・中央日報(中国語電子版)は、韓国では若い世代を中心にオリンピックにおける「愛国主義」意識が変わりつつあると伝えた。

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記事によると、キム・ヨナをモデルに起用したある企業が広告映像で「君はキム・ヨナではない。君は世の中で最も美しい大韓民国だ。君は1人の大韓民国だ」という国家主義をあおるようなコピーを使った。

するとネット上に「あなたはフィギュア弱小国の選手ではありません。あなたはキム・ヨナです。あなたがいてくれることに感謝します」というコピー入りで、キム・ヨナが寒いスケートリンクで練習する姿など、韓国スケート界の劣悪なインフラ下で彼女が頂点を極めるまでを紹介したパロディー映像がアップされ、多くの共感を呼んだ。

記事では、この映像には「大韓民国ではなくキム・ヨナだから応援する」というメッセージが込められていると分析。韓国代表チームよりもロシアに帰化したビクトル・アンに声援が多く寄せられたり、金メダルを取った女子ショートトラックリレーの華僑3世コン・サンジョンの人気が高まっていることを挙げ、「経済危機と世代葛藤が深刻化し、国家に対する若い世代の認識が悪化している」と指摘した。

一方で、こうした風潮を反国家主義と断定するのは無理があるという指摘もある。ある教授は「選手たちは個人として競技に参加するが、国家なしのオリンピックはあり得ない。国家代表を強調することを民族主義と見るべきではない」と指摘。別の教授も「以前のように社会全体が国家主義者であるよりは、現在のように多様性があるほうがよい。だが国家共同体の価値を認めない人が半数を超えたら、社会解体現象につながる可能性もある」と懸念を示した。(翻訳・編集/NY)

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