「タクシーで韓国人のフリしようと思ったケド…」 中国にいる日本人あるある早く言いたい

Record China    2014年2月7日(金) 7時40分

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中国から一時帰国した。日本に2週間ほど滞在したが、家族や友人から何回も本帰国を促され中国の印象の悪さを感じた。写真は釣魚島ステッカーの貼られた日本車。

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中国から一時帰国した。日本に2週間ほど滞在したが、家族や友人から何回も本帰国を促され中国の印象の悪さを感じた。もっとも留学に行くときにもこんな風に引き止められたことを思い出すと、日本人が持つ中国のイメージは劇的に悪くなっているわけではないらしい。

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私自身が中国に抱く思いも留学当初とあまり変わっていないが、昨今の日中関係を考えると日本人でいることが不利になることが増えてきたように思える。

私は別にメディアに顔を出しているわけじゃないし、中国で大きなプロジェクトに関与しているわけでもなく、ましてや積極的に中国人と交流しているわけでもない。言わば外こもりに近い生活をしているいち現地採用者だけど、その小さな生活圏内でも生きづらさを感じることはある。

ここで紹介する私が遭遇した『生きづらさ』の中には中国に来た日本人なら納得できる『あるあるネタ』があると思う。

1:日本人の友人とタクシーに乗り会話をしていると突然運転手から「お前らどこから来たんだ」と聞かれて黙ってしまう。そのとき、「韓国人だ」と言うか「日本人だ」と言うか迷うが、思えば韓国人もそれほど中国人に好かれていない事に気づき正直に言う。

2:反日デモの最中に近所の八百屋のオバサンに果物をおまけしてもらったとき、まさかオレが日本人だと知っているから優しくしているのかと疑心暗鬼になる。

3:不動産屋と部屋を見て回っている時、素直な不動産屋から「日本人には貸せない」という大家のメッセージを伝えられる。

4:日本人お断りの店に敢えて入ってやろうと思うが、そういうところに限って元々何の魅力も感じないつまらない店であり、お断りされなくても初めから入店しないことに気づき、怒る気力をなくす。

5:『釣魚島尖閣諸島)云々』と書かれたステッカーが貼ってある自動車が日本車だと所有者の必死さを感じる。

6:『釣魚島云々』と書かれたステッカーを剥がすタイミングを完全に逃している自動車を見ると応援したくなる。

結局私が北京で感じる差別はまだ失笑レベルで済んでいるから、多少生きづらさを感じるだけだ。2014年も『釣魚島云々』のステッカーや『日本人お断り』の張り紙を見て、「馬鹿なことやってんなぁ」とこっち側が笑って心に余裕が持てる程度の差別を期待する。

■筆者プロフィール:阿井幸作(あいこうさく)

2007年から北京での生活を開始。キオスクで売られていた中国オリジナルのミステリ誌を目にし、現代中国のエンターテイメント小説に興味を持つ。現地在住の利点を生かし中国のミステリ、ホラー、SF、ライトノベルなどを購読・収集し、作品のレビューや業界のニュースをブログ「トリフィドの日が来ても二人だけは読み抜く」に掲載している。

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