日本で線路に落ちた男性を救った中国の若者「命に国境はない」―中国メディア

Record China    2014年1月30日(木) 1時34分

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28日、1カ月ほど前、我が身を顧みなかった勇敢な行動により、日本に住む付鴻飛さんは人々に賞賛される立場となった。写真は付さんの人命救助を報道する地元の新聞。

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2014年1月28日、1カ月ほど前、我が身を顧みなかった勇敢な行動により、日本に住む付鴻飛(フー・ホンフェイ)さんは人々に賞賛される立場となった。男性が駅構内のプラットホームから転落、付さんに救助された。助けた付さんは名乗らず、その場を離れた。日本で仕事をしている河南省出身の付鴻飛さんは、故郷の数多くの人々に誇りを感じさせた。河南商報が伝えた。

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■「2回試みて、助け上げた」

昨年12月22日朝、付さんは東京・東大和市駅2番ホームで電車を待っていたとき突然、驚く人達の声を聞いた。向かい側の1番ホームを見ると、一人の男性が線路上に横たわっていた。 「自分から20mは離れていました。『助けないと』と思い、走り出しました」。付さんによると、転落した男性のそばにいたとき、男性は意識不明だった。「男性の頭、首を守りました。転落場所から1.3mほど離れたところで、冬用の厚い服を掛け、引き上げようとすると、男性は滑り落ちてしまいました」。

ふたたび男性を引き上げた付さんは、男性の腰を上げた。男性が落ちそうになったとき、幸いにも日本人男性の一人がホーム下に降りて助けた。ホーム上でも二人が引き上げ、やっと男性を助けることができた。救出には1分もかからなかったが、列車の鋭い急ブレーキの音が迫っていたという。

■「振り返ると、やっぱり怖かった」

付さんは医学を学んだほか、軍歴もある。短時間で人を救出できたのは、自分に体力があったから、と付さん。すぐさま救出に走ったのは、幼い頃から義勇教育を受けてきたから、と語る。助けていたとき、電車が来て男性を引き上げられなかったら、安全な場所へ引っ張ってゆくことを考えたという。「もしもの事があれば、男性のご両親は悲しまれるでしょう。奥さんやお子さんの将来は?」救出後に付さんは、もしもの事があればどうなっていたかを思った。「死ぬなら死んでしまうだけ。河南の人達の顔に泥を塗らなかったかな」付さんは笑って言った。「誰も怖くないなんて言わない。それはおかしい」。妻、子ども、実家には両親と妹がいる付さん。幸いにも、彼は無事助け上げた。

かつて一人の在日韓国人留学生が泥酔しホーム下に転落した男性を救うために列車にはねられ、その後駅構内に彼を追悼する記念碑が設けられたことを知っている付さん。「人々は私がした事をいつか忘れるかもしれないでしょうが、尊い命を救ったと自分には分かっています」と語る。

■事もなげに、誰にも言わなかった

男性を救出した後、付さんも自分のホームに戻り、電車で通勤した。「充実感でいっぱいだった。駅員さんが駆けつけ、男性も安全だった。名乗ろうとは思いませんでした」。夜に帰宅してこの事を妻に告げると、「妻は人を助けるのは良いこと。でも些細なことだし、人に言うこともない、と言いました」。

しかし、その後人捜しが始まった。北多摩西部消防署は助けた人を探し、駅にポスターを掲示した。日本のマスコミも報道した。日本のメディアは付さんの話を引用し、「人を助けるのは当然の善意で、名乗る必要はない」と思ったが、「日本人の在日中国人に対する印象を変えるため」、1カ月以上経ってから、名乗ることを決めた、と伝えた。

「妻が一度、友人とこの事を話したことがありました」。付さんによると、妻の友人は、この時期に、付さんの行動は多くの日本人に、中国人はとても善良で、勇敢だと感じてもらえる。両国の民間交流にとっても非常に有益だと語った。付さんはついに、関係者に自分が皆さんが探している人だ、と名乗り出た。(提供/人民網日本語版・翻訳/HT・編集/武藤)

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