在中日本人が中国にとどまる理由―中国メディア

Record China    2014年1月18日(土) 2時17分

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16日、人民網は「在中日本人が中国にとどまる理由」と題する記事を掲載した。写真は講演をする原口さん。

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2014年1月16日、人民網は「在中日本人が中国にとどまる理由」と題する記事を掲載した。

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最近、日本で出版された「在中日本人108人のそれでも私たちが中国に住む理由」という書籍が注目を集めている。書籍には中国の18の都市で生活する108人の日本人が、それぞれ違った角度から自分が中国に残る理由を述べている。

この本の編集者の一人で出版の発案者でもある、原口純子さんもまた中国長期滞在者だ。2012年以来の日中関係の冷え込みに、中国で生活する多くの日本人は心を痛めている。原口さんは、「より多くの日本人に、中国で生活する日本人の状況や中国社会について知ってほしい」と話す。

執筆者の1人、山本さんは、2003年から中国に滞在し、広告会社を経営している。2012年9月に日本政府が尖閣諸島を国有化した際には中国人からの“敵意”を感じたというが、同時に多くの中国の友人から気遣いを受けたという。また、2011年の東日本大震災で日本にいる家族と連絡が取れずに落ち込んでいたときには、たくさんの中国の友人が慰めてくれた。しばらくすると、インターネットのショッピングサイトに募金を呼びかけるアカウントができた。山本さんは、多くの見ず知らずの中国人が募金してくれたことに深く感動したという。

この書籍のもう1人の編集者である斎藤淳子さんは出版の理由について、2012年9月以降、日本メディアが繰り返し「反日デモ」や「日本車の襲撃」ばかりを報じたことがあったと話す。中国で生活する日本人として、反日デモは1つの事件にすぎず、すべてを代表するものではないということを伝えたかった。斎藤さんは、中国人と日本人が概念にとらわれず、一般の人々の生活に目を向けてほしいと願っている。

執筆者の1人である笈川幸司さんは長年、中国で日本語教師を務めている。笈川さんは中国のどんなに小さな都市でも日本語学校があり、多くの学生が懸命に日本語を学ぶ姿に感動するという。また、「日本人は中国を訪れると『あれがダメだ、これがダメだ』と言うが、知らないうちに多くの中国人に助けられている」と話す。笈川さんは、いつの日か1000人規模の日中の学生の交流イベントを企画し、日本が好きな中国人や中国が好きな日本人を増やしていきたいとしている。(翻訳・編集/北田

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