中国自動車市場は去年も絶好調、生産台数は2200万台を超える―中国メディア

Record China    2014年1月15日(水) 16時6分

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13日、去年の初め頃、中国の自動車市場は成長が鈍化するという論調に包まれていたが、蓋を開けてみればこの年もびっくりするような成果を上げた。写真は東京国際モーターショー。

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2014年1月13日、去年の初め頃、中国の自動車市場は成長が鈍化するという論調に包まれていたが、蓋を開けてみればこの年もびっくりするような成果を上げた。中国汽車(自動車)工業協会がこのほど行った記者会見で発表した2013年中国自動車工業の主要生産・販売指標によると、同年は生産、販売ともに2000万台を突破して世界最高を更新し、前年に続いて世界一の座を獲得したという。環球網が伝えた。

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関連のデータによると、同年の自動車生産台数は2211万6800台で前年比14.8%増加し、増加率は前年を10.2ポイント上回った。販売台数は2198万4100台で同13.9%増加し、増加率は前年を9.6ポイント上回った。増加率が大幅に上昇しており、年初の予測を上回った。生産、販売ともに2000万台を突破して過去最高となり、世界記録を塗り替え、中国は5年連続で世界一になった。

▽高級車は中国で「喜色満面」

自動車産業が全体として高度成長を続けることを前提に、細分化された高級ブランド車市場も好調の波に乗っている。ほとんどのブランドが昨年は2けたの伸びを達成した。

高級ブランド車の上昇ムードの中では、長年にわたり高級車市場を独占してきたドイツ系ブランドがおのずと「最大の勝者」になった。

欧州の自動車メディア・INAUTONEWSが13年12月9日に伝えたところによると、同年1-11月にはアウディの世界販売台数が144万4750台に上り、前年同期比7.4%増加した。同じ期間にアジア・太平洋地区では19.4%増加し、とりわけ中国市場での業績が好調で、アウディは世界販売台数150万台という目標を2年前倒しして13年に達成した。

INAUTONEWSの今年1月9日の報道によると、ダイムラーグループ傘下のメルセデス・ベンツは13年の中国での販売台数が同11%増加した。同集団のフベルトゥス・トロスカ中国統括によると、ベンツの13年の中国販売台数は22万8000台に達した。12月だけで前年同月比27%増加して2万2800台を数えたという。

ある資料によると、BMWは13年に中国本土の市場で、BMWブランドとMINIブランドを前年同期19.7%上回る39万713台販売した。グループ全体の13年大中華エリア市場(香港、マカオ、台湾を含む)での販売台数は初めて40万台を突破して、両ブランド車の引渡台数は同19.2%増加の41万2163台に上った。

これらドイツ3強が先発組の優位に支えられて中国で大きな業績を上げただけでなく、これまであまり知られていなかった二番手の高級ブランド車も全体として急速な伸びを示している。

日系のインフィニティもこのほど昨年11月の中国市場(香港、澳門、台湾を含まない)での販売データを発表した。それによると、同月の販売台数は2102台で前月比7.7%増加し、今年の単月の最高を更新した。1-11月の累計は1万4933台で同46.4%増加し、前月比増加率の平均は13.7%に達した。インフィニティ関連部門の責任者によると、13年3月以来、中国での販売が9カ月連続で力強い伸びをみせている。インフィニティのブランド戦略と現地化戦略が進むのにともない、中国のインフィニティはこれから通年の販売台数で新たな飛躍を遂げるという。

▽新たな拡張の動き

13年の販売台数が相次いで発表されると、上昇傾向をみせるデータと中国市場の巨大な可能性が、高級車メーカーを新たな拡張の動きに駆り立てている。各社はブランドの認知度を高め、投資を拡大し、新製品を投入して中国市場に布陣を敷こうとしており、今後も中国経済の持続的成長の分け前にあずかろうと期待を寄せている。

これまで製品の研究開発の遅さがネックになっていたアウディは、13年には一大決心をし、製品の研究開発の土台固めをして、製品のラインナップを大幅に拡充する計画だ。米国デトロイト市のあるニュースサイトの報道によると、フォルクスワーゲン(VW)グループ傘下のアウディは現在、世界2位のハイエンド車ブランドで、18年までに303億ドル(約3兆1000億円)を投入して、車種のバージョンアップを進めることをこのほど発表した。12年にも車両の軽量化デザインと電気自動車の研究開発に、3年で130億ユーロ(約1兆8000億円)を投入する計画を明らかにしている。

世界の高級車市場の販売台数でトップに立つBMWも人後に落ちない。分析によると、BMWは14年に新車種10種類をうち出す計画だ。英国の自動車雑誌「オートカー」12月29日号によると、BMWは今年、スポーツ用多目的車(SUV)のラインナップを拡大し、「X4」の新車、「X3」のバージョンアップ車、「X6」の新車をうち出す計画で、高性能車部門のBMW Mも「X5 M」と「X6 M」の新車を販売するという。周知の通り、SUVは中国で非常に人気があり、BMWが中国市場においてSUVの新車の競争力を高めることでアウディを追撃しようとしていることはよく知られている。

中国市場ではこれまでアウディとBMWに押されてきたベンツは、最近徐々に「感覚」を取り戻している。13年に「Sクラス」と「Eクラス」の新車を相次いで発表すると、業績が目立って好転。ベンツは意欲的な販売台数目標を達成するために、今後半年以内に世界の四大大陸で売れ筋の「Cクラス」を同時生産する計画で、これと同時に「Cクラス」新車の中国市場向けロングホイールベースモデルの販売も予定されている。ベンツは13年に、今後年間で新車・リニューアル車20種類を発表すると宣言し、これをてこに中国での高級車の販売台数低下がベンツに及ぼす影響を払拭したいとした。

中国を第二の現地市場とみなすボルボは、14年を「中国イヤー」と定め、現地化に基づく発展戦略を引き続き堅持するとの姿勢を明らかにした。13年に全面的に建設・運営が行われた大慶工場と成都工場が、ドイツ3強追走の着実な基礎になっている。

ボルボ関係者が多くの場面で述べるように、ボルボは14年も引き続き第二の現地市場である中国市場を耕し続ける。次世代車台構造「SPA」(スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー)の新しいデザイン言語や新ディーゼルエンジン「ドライブ-E」(開発段階では「VEA」(ボルボ・エンジン・アーキテクチャー)と呼ばれる)をこれから生産する車種に徐々に搭載し、二番手トップの優位性をより着実なものにしたい考えだという。

インフィニティも自信満々だ。華晨宝馬(BMW)汽車の営業販売担当副総裁だった戴雷(ダイ・レイ)氏を引き抜き、トップが代わったインフィニティは面目を一新。13年には親子をテーマにした人気番組「パパ!どこ行くの?」と提携して急速にブランド認知度を高め、14年もモバイルインターネット端末との連携に力を入れる、ネットトークショー「暁説」と手を結ぶなどして、高級ブランド車の消費層として徐々に拡大する若年層の注目を集めようとしている。ブランドをアピールするための大がかりなショー「2014年インフィニティ万人盛典」も開催して、2014年の高級ブランド車の新たな競争の幕を開いた。

インフィニティ中国市場営業販売・渉外担当部門の劉旭透(リウ・シュートウ)総監によると、14年のインフィニティのイメージ戦略では「敢愛」(大好き)がテーマで、「最も感性に訴える高級車ブランド」のイメージをうち出して注目を集め、中国市場に新しく登場した「若い富裕層消費者」の需要に応え、インフィニティブランドの中国における復活という一大任務を達成したい考えだという。(提供/人民網日本語版・翻訳/KS・編集/武藤)

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