中国の大気汚染、近隣諸国を悩ませるも政治的緊張で各国間の協力できず―米紙

Record China    2013年12月30日(月) 5時7分

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25日、中国の深刻な大気汚染は周辺国にも影響を及ぼしているが、アジアでは政治的な緊張が続いているため、各国間の協力ができずにいる。写真は中国の農村部で使用されている石炭。

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2013年12月25日、米紙ニューヨーク・タイムズは、中国の深刻な大気汚染は周辺国にも影響を及ぼしているが、アジアでは政治的な緊張が続いているため、各国間の協力ができずにいると指摘した。27日付で参考消息(電子版)が伝えた。

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専門家は「中国の大気汚染は東向きの気流に乗って韓国や日本へ向かい、一部は最終的に米国西海岸にまで到達する」と指摘。当然のことながら、その他の国でも汚染物質は発生しているため、中国からの汚染物質が加わって現地の汚染状況をより悪化させることになる。これらの国では影響を危惧しているものの、アジアでの政治的な緊張が、各国が協力して広域的な解決方法を探ることを困難にさせている。

香港教育学院で環境分野の研究をしているハリス教授は「中国の大気汚染の影響を直接受けているのは周辺国だが、その他の分野における中国との関係と同様、これらの国ができることは限られている」と指摘。米ホーリー・クロス大学政治学部のキャス副教授は「欧州では1970〜80年代に国境を超えた大気汚染を軽減する対策の実施に成功したが、アジアではまだ広域での協力体制ができていない」と話した。

火力発電所や工場による石炭の燃焼、車の排気ガスなどにより、中国からは大量の二酸化硫黄や一酸化窒素、水銀、微粒子物質が排出されている。これらは世界の気候変動に大きな影響を与えているだけでなく、中国自身や近隣諸国の人々の健康に対する不安を引き起こしている。(翻訳・編集/HA)

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