社会科学院が欠陥を指摘、「中国のGDPには多くの無効分が含まれている」―中国

Record China    2013年12月25日(水) 7時40分

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23日、中国社会科学院の李揚副院長は、中国のGDP(国内総生産)には多くの無効分が含まれていると指摘した。写真は上海。

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2013年12月23日、人民網によると、「中国国家資産負債表分析国際研究討論会」が北京で開催された。

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中国社会科学院の学部委員で副院長の李揚(リー・ヤン)研究員は、「『中国国家資産負債表2013』によると、国家純資産の増加額が同年のGDP(国内総生産)よりも少ない状態が続いているが、これはGDPのすべてが純粋な資産の蓄積ではなく、多くの無効分が含まれていることを示している」と指摘した。

李氏によれば、比較的緩やかな仮定条件の下、国家の純資産は各年のGDPの累積流量からなる。2008〜2011年の各年の純資産増加額もその年のGDPよりも少ないことから、毎年大幅に上昇している中国のGDP成長率は、実質の資産蓄積額に見合うものではないということが分かる。その原因について李氏は、「統計上の問題の他にGDPの算出方法そのものに欠陥がある」と指摘。過剰生産能力を形成するような投資や、資源や環境を破壊する活動などもGDPに組み込まれているという。

本来ならば、このような無効な投資額はGDPから控除しなければならない。2010年を例にとると、純資産増加額とGDPの差は7兆5000億元(約128兆5000億円)で、同年のGDPの18.7%を占める。この差額については、7兆5000億元がすべて浪費された、あるいは損失したという意味ではなく、GDPの質に大きな問題があることを意味している。(翻訳・編集/本郷)

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