「駄作過ぎる映画」原因は人気タレントの高額ギャラ=韓流若手スター起用でコストダウンも―中国

Record China    2013年12月8日(日) 21時10分

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7日、中国の国営テレビ・中央電視台(CCTV)の番組でこのほど、“人気タレントの高額過ぎるギャラが、映画やドラマの品質を落としている”と報道され、話題になっている。写真はドニー・イェン。

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2013年12月7日、中国の国営テレビ・中央電視台(CCTV)の番組でこのほど、“人気タレントの高額過ぎるギャラが、映画やドラマの品質を落としている”と報道され、話題になっている。人民網が伝えた。

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CCTVの時事ニュース評論番組「新聞直播間」が、このほど報道したもの。13年の総括として、中華圏の主な人気スターの出演ギャラランキングがこのほど、大手ニュースサイトにより発表された。これに絡んで、人気スターの高過ぎるギャラが製作費を圧迫し、映画・ドラマの品質を落とし、つまらなくしているというものだ。

「新聞直播間」によると、中華圏でギャラ最高額はアクションスターのジェット・リー。映画1本につき6000万元(約10億円)とされている。近年、最もギャラの金額をアップさせたのが俳優ドニー・イェン(甄子丹)。こちらは05年当時、映画1本につき100万〜200万元(約1700万〜3400万円)だったのが、09年に「イップ・マン」が大ヒットしたため、一気に同1000万元(約1億7000万円)台に。その後、3000万元(約5億1000万円)まで高騰し、映画製作費の半分はドニーのギャラといった状況になっている。

「新聞直播間」によると、13年度の中国市場における映画興行収入は200億元(約3380億円)に達することが確実視されている。しかしその中で、実際に利益が出た作品(中国映画)は全体の1割程度。9割については、人気スターの高額ギャラに圧迫され、ロケ地選びや撮影後のフィルム編集などあらゆる製作場面で資金不足を余儀なくされた。この結果、お粗末な作品や、今年の流行語となった「狗血劇」と呼ばれる突拍子もないストーリー展開の作品が量産されることになった。

「新聞直播間」の報道については、有名な映画人やドラマ製作者もその信ぴょう性について語っている。今月末から中国で放送される時代劇ドラマ「天龍八部」のプロデューサー、呉敦(ウー・ドゥン)氏によると、韓国の人気ユニット・スーパージュニア(Super Junior)メンバーのキボムを起用した理由もここにある。主演俳優ウォレス・チョン(鍾漢良)のギャラが高過ぎ、そのしわ寄せで比較的安いが話題性のあるタレントを選ばざるを得なかったという。(翻訳・編集/Mathilda

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