「韓流」は韓国文化だけで出来ていない、日本文化も吸収されている―韓国人学者

Record China    2013年11月23日(土) 11時35分

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22日、韓国外国語大学の林大根教授はこのほど、「韓流は1つの文化から出来ているのではない。日本や米国の文化を吸収している」と主張した。写真は韓国ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」。

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2013年11月22日、韓流現象と中国文化を長年研究している韓国外国語大学の林大根教授はこのほど、ソウルで「韓流の歴史と現状―いかにして韓流を理解するか」と題した講義を行った。中国の新華日報が伝えた。

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ドラマや音楽に代表される韓国の大衆文化を「韓流」と最初に呼んだのは中国メディアだ。韓流は韓国の文化ソフトパワーを強化しただけでなく、韓国の国際的イメージをアップさせ、巨大な文化的価値と経済利益を韓国にもたらした。林教授によると、文化産業の輸出額が100ドル(約1万円)増えるごとに、これと連動してその他の商品の輸出額が412ドル(約4万1200円)増加するという。

世界を席巻した韓国ドラマ宮廷女官チャングムの誓い(大長今)」を例にとると、放送から10年間で、同ドラマは世界90カ国以上で放送され、韓流ドラマ人気の礎を築いた。「『チャングム』が高視聴率を取った国では、韓国製品の輸入量も増え、観光やファッション、外交などの分野で連鎖反応的プラス効果があった」と林教授は指摘する。韓国文化放送(MBC)は2015年に「チャングム」の続編を放送する予定。林教授は「韓流は韓国の就職難の解決にある程度貢献している」と語った。

では、なぜ韓流は世界で、とりわけアジア各地でブームとなったのか? ドラマや音楽そのものの魅力はもちろん、「韓国政府の後押しがあるからだ」と教授。さらに、韓流が国境を超えてアジアの人々の「共感」を引き出すからだという。林教授によれば、韓流は1つの文化から出来ているのではなく、かつて統治していた日本の文化や、戦後に駐留していた米軍兵士からの米国文化の影響を色濃く受けている。また、1950〜1970年代は香港映画の影響を強く受けた。韓国の大衆文化はそれぞれを長期間かけて学び、融合させて出来たものだ。つまり、模倣と学習、吸収という3種類の文化から生まれた新しい大衆文化、これがすなわち「韓流」なのだ。(翻訳・編集/本郷)

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