日本製品、なぜ日本人に好まれるのか?―中国メディア

Record China    2013年11月22日(金) 6時20分

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21日、日本製品は世界で高い評価を得ている。消費者の日本ブランドに対する信頼は、企業の良好な経営のほかに、その品質に対するこだわりと消費者への尊重によるものだ。

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2013年11月21日、日本製品は世界で高い評価を得ている。消費者の日本ブランドに対する信頼は、企業の良好な経営のほかに、その品質に対するこだわりと消費者への尊重によるものだ。東洋大学経済学部を卒業し、日本の不動産会社に勤務する金竜(ジン・ロン)氏は記者に対して、「日本ブランドは革新を続け、製品を徹底的に改善する。日本人は自国のブランドに対して、高い信頼度・忠誠度を持つ」と指摘した。中国青年報が伝えた。

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◆日本人の自国ブランドに対する消費態度

金氏:日本は国土面積が狭く、自然資源が不足しているが、工業製品も農産物も「優良」のシールを貼ることができる。日本人は自国のブランドに対して、高い信頼度・忠誠度を持っている。日本の食品安全は原発事故という試練を受けたが、国民は長期に渡り本国ブランドへの信頼を形成している。彼らにとって、「日本産」は「高級」を意味する。神戸の神戸牛・松阪牛、北海道のマスクメロンなどは常に好評を博している。

日本人の消費は、質素倹約に向かっている。1990年代はバブル経済期で、高級品を盲目的に求め、特に世界有名ブランドに飛びついた。かつての日本人にとっては、高級車が憧れの的だった。しかし長年に渡る景気低迷により、日本人の消費観が変わった。特に高齢化社会の進行により、日本人の自動車やその他の日用品の消費は、実用志向になった。日本経済は近年になりやや上向いてきているが、多くの国民の消費は経済的かどうかを重視している。

◆日本製品の人気の理由

金氏:日本人が本国の製品を信頼するのは、日本ブランドが常に品質と革新を求めてきたことと関連している。市場シェアが高い有名ブランドであっても、新製品を発売する際には品質という関門を突破しなければならない。これは日本市場に元より安価な外国ブランドがはびこっており、日本人も品質に問題のある製品に対して厳しい態度を持っているためだ。ゆえに多くの日本企業は品質を最優先している。ひとたび信頼を失えば、ブランドが失われる可能性があるからだ。

日本ブランドは消費者の需要に敏感だ。日本は生活のリズムが速く、多くの日本ブランドは新製品を続々と発売し、暮らしの利便性を高めている。例えば家電や自動車といった家庭の中で大きな比率を占める製品の場合、日本人は日本ブランドを好む。例えば自動車だが、日本は道路が狭く、環境資源が不足しているため、コンパクトカーと軽自動車が人気だ。そのため海外ブランドと比べ、日本車は国内の消費者の需要を満たしやすい。

他にも、日本企業は製造の過程において、基準化・効率化・組織化を重視している。彼らが重視するのは結果ではなく、その過程において流した汗と責任であり、飽くなき進歩を求める。私はある日本の友人と、日本の各業界は驚異的な創造力を持っていると、感嘆を漏らしたことがある。友人は、これは日本人が資源を惜しむためだと分析した。日本人は無駄遣いできるほど多くの資源を持っておらず、創造力を発揮しモノを限界まで使い込まなければ、力を維持できないことを知っている。

◆日本の若者はアップルサムスン製品を使用するか

金氏:日本は電子製品の大国であり、ソニー、パナソニック東芝、カシオなど多くのメーカーが携帯電話を製造する能力を持っている。そのため日本の携帯電話市場は、これらのブランドによって高いシェアを占められている。2012年になるとiPhoneがこの市場構造を打破し、販売ナンバーワンの携帯電話になった。

しかしながら、日本人は日本ブランドを好んで使用する。日本の携帯電話はデザインと操作性を重視する。例えば深刻な高齢化社会のため、ボタンの大きな高齢者向け携帯電話が好調な売れ行きを記録している。多くの優秀な現地ブランドがユーザーの忠誠度を培っていることから、アンドロイド携帯に慣れたため、アップルのOSが使いにくく諦めてしまう人もいる。これらの要素は、現地ブランドの影響力を高めた。

私の身近にいる若者、特に学生は新型の携帯電話を欲しているが、金銭面で余裕がなく、過度な消費を好む習慣もないため、流行を求める人々の中に彼らの姿を見かけることは少ない。また日本の携帯電話市場は通信事業者と密接につながっており、多くの人が入手する新型携帯電話は、契約を必要とするものばかりだ。ゆえに日本市場に進出する場合、現地の通信事業者が最良のルートとなる。

◆日本で有名な中国ブランド

金氏:日本の売り場でよく見かけるのは、ハイアール製の冷蔵庫、レノボ製のノートパソコン、ファーウェイ製の携帯電話だ。中国ブランドが、家電大国の日本で受け入れられているのは、品質が市場の合格基準に達したためだ。特に一部の中国ブランドは、成長から成熟までわずか約30年の期間しか経ていないにも関わらず、誇らしい成績を収めている。

経済ニュースによると、レノボの世界パソコン市場におけるシェアが17.7%に達し、世界の売上高も昨年より98億ドル(約9800億円)増加したという。この数字は、中国製品が世界の舞台で発展するための空間と、より大きな希望を示した。東京で生活したことのある人ならば、銀座四丁目の交差点にあるハイアールの看板が、深い印象に残っているはずだ。銀座は世界のすべてのブランドが進出を夢見る場所だ。一つの中国ブランドがこの地で自社のイメージを打ち出せたことは、世界で急速かつ力強く市場を開拓していることを意味する。(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/武藤)

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