郊外の土地を借りた家庭菜園がブームに=都会の汚染や喧騒からの逃避が目的―中国

Record China    2013年11月16日(土) 10時20分

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11日、中国の大都市住民の間で、さまざまな汚染の影響や喧騒(けんそう)から逃れるため、田舎の土地を借りて野菜を栽培する家庭菜園がブームになっている。写真は北京の大気汚染。

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2013年11月11日、ドイツ紙ディ・ヴェルトによると、中国の大都市住民の間で、さまざまな汚染の影響や喧騒(けんそう)から逃れるため、田舎の土地を借りて野菜を栽培する家庭菜園がブームになっている。無農薬の野菜だけでなく、新鮮な空気や自然とも触れられるため、子供を持つ家庭に特に人気が高いという。13日付で中国メディア・参考消息網が伝えた。

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上海市から約50キロメートル離れた農村部を上海市民200人以上が定期的に訪れ、家庭菜園を楽しんでいる。彼らは都会の喧騒や大気汚染から逃れ、ここで野菜を育て、子供に「このナスは冷蔵庫の中に長期間保存されていたものではないのよ」などと説明しながら食事をしたり、自然に触れて週末を過ごしたりしている。

彼らが土地を借りている農場は、ドイツ留学経験のある中国人オーナーがドイツの農園を参考に開業したもので、年間1800元(約2万8800円)の費用で家庭菜園を楽しめる。

先ごろ報道された、江蘇省で8歳の少女が肺がんを患っているというニュースは大きな注目を集め、深刻な汚染に対する国民の不安をかき立てた。汚染や騒音を避け、健康的な生活を求めるのは外国人だけのものではない。多くの中国人が子供に新鮮な空気を味わわせ、自然に触れたりさせることなどに積極的にお金を使うようになっている。

北京や上海などの大都会だけでなく、中国人消費者の健康に対する意識は日増しに強くなっている。市場調査会社ミンテルは「健康食品と健康的なライフスタイルに対するニーズは急速に拡大している」と指摘している。中国農業部の推定では、有機食品の生産量は17年までに年間20〜30%の伸びを示すとみられている。(翻訳・編集/HA)

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