たったこれだけ?新型コロナワクチン開発への韓国政府の支援額にネットから大ブーイング

Record China    2020年3月24日(火) 21時40分

拡大

22日、韓国メディア・韓国経済は、世界が新型コロナウイルス感染症のワクチン開発に数兆ウォンを投資する中、韓国政府の支援金はプロジェクト当たり1億ウォンに過ぎないと報じた。写真は大邱市。

2020年3月22日、韓国メディア・韓国経済は、世界が新型コロナウイルス感染症のワクチン開発に数兆ウォンを投資する中、韓国政府のワクチン開発支援金はプロジェクト当たり1億ウォン(約870万円)に過ぎないと報じた。

記事によると、韓国疾病管理本部は今月18日、当該ワクチンを開発する国策課題の対象者としてSKバイオサイエンスを選定し、1億ウォンの研究費を支援することを決めた。

同部ではワクチン開発課題2件を入札していた。合成抗原ワクチンとウイルス伝達体を利用したワクチンで、前者に1億ウォン、後者に1億5000万ウォンが支援されるという。これまでウイルス伝達体ワクチンには支援者がおらず、事業者を選定できずにいた。開発難度が高く、費用が多くかかる上、政府の支援金では研究を遂行することが難しいためだという。

SKバイオサイエンスは今後、政府の支援金でコロナウイルスの遺伝子情報を基に抗原部位を選別し、ウイルスの一部を含むサブユニットワクチンの候補物質を開発する。候補物質を発掘して臨床を行う前段階まで進めるという。業界関係者は「開発費がそれほどかからない臨床の前段階ではあるが、研究速度を上げるには十分とは言えない」と話しているという。

また同部はワクチンのほか抗体治療剤の開発会社としてセルトリオンを優先交渉対象者に選定し、4億8800万ウォンを支援する。同社は抗体研究チームの人材をこれまでの5人から3倍の15人に増やし、3交代24時間勤務制で治療剤を開発しているという。セルトリオンは、抗体治療剤の開発に短期的に200億ウォンかかるとみており、関係者は「政府の支援金だけでは開発が難しい。輸出を念頭に置いて会社の資金を投じている」と話しているという。

韓国保健福祉部は「今年は予算がなく、未執行予算を通じて緊急支援したもの。新型コロナウイルス治療剤とワクチン開発に向け予備費の10億ウォンを投じた」と説明している。しかし治療剤開発5件の課題に6億ウォン、ワクチン開発3件の課題に4億ウォンと、課題1件当たりの支援金は1億ウォンに過ぎず、「研究開発の効率性が落ちる」という指摘も出ているという。

これを受け、韓国のネット上では「北朝鮮には数百、数千億ウォンも使ってるのに」「国民はマスクも並んで自腹で買ってるっていうのに」「防疫に対する意思と憲法守護の意思が見られない」「芸能人でも1億ウォン寄付したりしてるのに国が1億ウォン?」「数兆ウォンにものぼる税金は一体どこに使われてるの?」「韓国でワクチン開発したら世界で巨額を稼げるし、国の認知度もかなり良くなるはず。やる気がないようにしか見えない」など政府の対応に批判が巻き起こっている。

また、「これだから医療科学者が韓国を捨てて欧米に行ってしまう」「大統領が変わらない以上、韓国はいつまで経っても発展途上国」と嘆く声も寄せられている。(翻訳・編集/松村)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携