2013年10月21日、中国の動画サイトに、「指導者はどのように鍛え上げられるのか」と題するアニメ動画が掲載され、大きな話題を集めている。動画では、中国のほか、米国や英国で指導者になるまでの過程が紹介されている。

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動画開始2分37秒過ぎから、中国の習近平（シー・ジンピン）国家主席が漫画のキャラクターで登場。習主席の昇進過程を例に中国指導者の選抜プロセスを紹介するとともに、英米などの指導者の選出経緯と比較している。中国の幹部選抜制度がストーリー形式で紹介されるのは初めてで、中国の国家指導者がアニメや漫画のキャラクターとして公衆の前に登場するのも初めてだ。

さらに、動画には中央政治局の7人の常務委員と毛沢東、トウ小平、江沢民、胡錦濤ら歴代指導者も漫画のキャラクターとして登場。動画によると、習氏は中国の最下層から始め、少なくとも16回の大きな異動を経験し、40年余りをかけて全過程を歩んだという。さらに「こうした選抜過程を通じて、党員は指導者になる前からすでに、中国の国情と民情を全面的に理解している」と伝えている。

動画の最後には、「復興路上工作室」との署名があり、動画は同組織により制作されたと思われるが、詳細は分かっていない。北京市の海淀区復興路上には、政府関連部門の庁舎が多数存在するため、専門家は政府が新たな手法で宣伝を試みたとみている。（翻訳・編集/内山）