求職時の女性差別、20年前よりも深刻に=北京のOLグループ、女性のための支援組織設立―中国

Record China    2013年10月16日(水) 0時22分

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13日、中国人女性が求職時に受ける性別による差別が20年前よりも深刻になっている。北京の若いOLグループは今年8月、女性のための支援組織「北京、前へ一歩」を設立した。

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2013年10月13日、香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、中国人女性が求職時に受ける性別による差別が20年前よりも深刻になっている。14日付で参考消息(電子版)が伝えた。

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北京大学法学院婦女法律研究・サービスセンターが09年に1年間にわたって行った調査では、求職の際に4分の1の女性が性別を理由に断られた経験があることが明らかになった。

北京の若いOLグループは今年8月、フェイスブックのCOOであるシェリル・サンドバーグ氏の著書「LEAN IN(リーン・イン)女性、仕事、リーダーへの意欲」に刺激を受け、女性のための支援組織「北京、前へ一歩」を設立した。

メンバーの1人、国有企業で働く韓(ハン)さんは「サンドバーグ氏の著書が自分の人生を変えた」と話す。韓さんによると、「北京、前へ一歩」は問題を解決する際に孤立無援に陥った女性のための相互援助のコミュニティーで、公共の活動のほか、女性たちが相互に提案したりサポートするために、同業界内での女性の小グループの設立を援助していくという。

一方、研究者は、求職時における女性差別は、20年前、少なくとも10年前まではこれほど一般的ではなかったと指摘。社会学者は「求職時における女性差別の大きな原因は構造的な変化と経済改革である」とし、「90年代初期、中国では計画経済が実施されており、男女の区別なく仕事が与えられ、共産党は仕事上の男女平等を要求した。しかし、90年代中期以降、市場改革の進展にともない多くの人が失業したが、その中でも女性は最も先に失業し、最後に仕事を見つけるのが常だった」と語った。

外国企業で働くある女性責任者は「中国では大学を卒業したばかりの女性の就職は10年前に比べて障害が大幅に増加している」と話す。彼女自身も新規採用にあたって若い女性の採用を多少躊躇するという。その理由について、「家庭を持った場合に仕事時間や業績に影響するため」と説明し、「同じような経歴ならば男性の方が女性よりも有利」と語っている。(翻訳・編集/HA)

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