中国人がベトナムでエビを買い占め、現地の産業に影響の懸念も―ベトナムメディア

Record China    2013年9月30日(月) 7時10分

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26日、中国人商人がベトナム各地で大量にエビを買い付けていることがわかった。資料写真。

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2013年9月26日、ベトナム・ネットによると、中国人業者がベトナム各地で大量にエビを買い付けていることがわかった。27日付で環球時報が伝えた。

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ベトナム水産物輸出加工協会(VASEP)によれば毎日約100トンの、また一部伝えられているところでは毎日約300トンあまりものエビが中国へ運ばれているという。ベトナム中部に位置するフーイエン省では、約10人の中国人業者がエビを買い付けている。彼らの買い付け価格は現地の海鮮加工会社よりも1キロ当たり1万ドン(約47円)高いため、大量買い付けが可能となっている。

ある現地の仲買業者が9月17日に同省で買い付けた価格は1キロ当たり15万ドン(約700円)だった。この現地業者は「数カ月前は1キロあたり10万〜12万ドン(約470円〜560円)だったのに、中国人業者がここへ来てからは、価格が吊り上げられた」と語る。以前は買い付けたエビをダナン市の海鮮加工工場へ卸していたが、現在は主に中国人業者に転売している状態だ。もしこれまでどおり現地企業に卸すと、1トン当たり1000万ドン(約4万7000円)の損失を被ってしまうのだという。同時に、中国人が値段を引き上げたため、エビ養殖業者への支払いをこれ以上安くすることはできない。あるエビ養殖業者は、買い手が誰であれ、最高値で買い取ってくれるところに売ると明かす。

フーイエン省のあるエビ製品加工輸出会社の責任者によれば、同社は2500ヘクタールものエビ養殖場を保有しているため、これまでエビ不足を心配したことはなかった。だが現在は原材料となるエビの多くが中国へ運ばれてしまい、輸出契約を満たせるか不安だという。「中国人は許可証もなく、納税の必要もないため高値で買っていく」。背景には、これまで最大の原料市場となっていたタイが今年はエビ不足となっているため、中国人業者がベトナムに流れてきたという事情がある。業界からはベトナムのエビ産業が打撃を受けるのではという懸念があがっている。(翻訳・編集/中原)

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