日本で旅館の女将務める韓国人「28年でこんな日韓関係は初めて」

Record China    2020年1月3日(金) 12時20分

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26日、韓国・聯合ニュースは、熊本県人吉市の旅館で女将を務める韓国出身の堀尾里美さんのインタビューを掲載した。

2019年12月26日、韓国・聯合ニュースは、熊本県人吉市の旅館で女将(おかみ)を務める韓国出身の堀尾里美(韓国名:孫鐘熙=ソン・ジョンヒ)さんのインタビューを掲載した。

旅行会社で働いていた時に日本人の夫と知り合い結婚し、1992年にこの地に来たという堀尾さんは、夫の祖父母の代から続く旅館の女将として多くの韓国人客を迎え入れてきた。堀尾さんは7月5日に旅行会社から届いたファクスが忘れられないという。9月に入っていた20人の予約をキャンセルする内容で「韓日関係があまり良くないので中止します」と書かれていたという。日韓の対立も関係ないと思っていた堀尾さんだが、影響の大きさを実感し、ショックを受けたという。「28年間(旅館を)経営してきて、こんな韓日関係は初めてでした」と、堀尾さんは振り返っている。

その後、旅行会社を通した予約は全てキャンセルされ、9月には集客のために韓国を訪れる計画を立てたが、旅行会社から「今は日本旅行は募集不可能だ」と言われてしまったという。堀尾さんは、「政治家やメディアは現地を訪れ状況を確認し、対策を講じるべきだと言いながら行動を起こさなかった」と訴えている。地震の影響で観光客が減った時には動いてくれた県庁なども、この件では動きを見せなかったという。

10月からは旅行の予約が少しずつ回復しており、「個人のお客様は『韓日の政治家同士の問題で、私たちには関係ない』と言ってくれる」という。ただ、韓国人が人吉を訪れる際に利用する、大韓航空の仁川(インチョン)-鹿児島線が1月から運休となることについては、「来たくても航空便がないのでは」とため息を漏らしたという。

また、観光関連の講演や寄稿も行う堀尾さんは、先ごろ講演のために長崎県対馬を訪れたが、閉店した店が多かったと振り返っている。「観光収益の9割を韓国人観光客に依存していた場所なので、深刻です」と、窮状を訴えている。

記事はこの他、ゴルフ旅行で人気だった鹿児島県も韓国人旅行客が激減したと伝えている。鹿児島県庁によると、9-10月の韓国人観光客数は前年同期より65%減少しており、担当者は航空便の運休が影響したと話しているという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「予約が回復?もうそんなことになってるのか…」「回復?どういうことだ。目を覚ませ」「この人は気の毒だけど、安倍(首相)が謝罪するまで不買運動は続けないとね」など、改めて「日本不買運動」を訴える声が多数寄せられている。

その他、「安倍政権が韓国を軽視したから、日本国民が困ったことになるんだ。なのに韓国人のせいにしている」「政治家の問題だから関係ない?政治は政治家がするものではない。国民の力でするものだ」「日本には長いこと行ってないけど、行くとしても在日韓国人の店を訪ねていくようにすべきだね。他国で苦労している同胞の皆さん、頑張ってほしい」「韓国の観光業界だって大変だよ。日本の地方の心配をしてる場合じゃない」などのコメントが上がっている。(翻訳・編集/麻江)

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