「台湾独立」主張の日本人を台湾野党議員らが擁護、「入境禁止処分バカげている」と憤る―台湾メディア

Record China    2013年9月6日(金) 6時50分

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5日、台湾メディアが報道のよると、日本人の田辺憲司さんが2010年に台湾で「台湾独立」を訴えたとして、台湾の出入国管理局から入境を禁じられていることに対し、台湾野党の国会議員らは「荒唐無稽」と批判する共同声明を発表した。写真は台湾桃園国際空港。

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2013年9月5日、台湾メディアが報道したところによると、日本人の田辺憲司さんが2010年に台湾で「台独(台湾独立)」を訴えたとして、台湾の出入国管理局から入境禁止処分を受けていることをめぐり、一部では親日だとも言われている台湾最大野党・民主進歩党の国会議員らは4日、出入国管理局の処分はあまりにも荒唐無稽であると痛烈に批判する共同声明を発表した。一方の出入国管理局はこれに対し、「(入境禁止から)逃れるには法改正するほかない」と言ってのけ、国家議員らは憤慨のあまり、「法律を好き勝手に解釈している」と出入国管理局をののしった。環球時報(電子版)が伝えた。

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2011年、3月11日に発生した東日本大震災に対する台湾からの温かい義捐金に心から感謝の意を示したいと、田辺憲司さんは大阪の街頭で感謝の演説を行っていた。田辺さんは台湾を訪問して直接感謝の気持ちを伝えたいとの思いを持ちながらも、それを実現できずにいる。2010年5月、田辺さんは台湾にある玉山の頂上で「日本は台湾の独立を支持する」との横断幕を掲げたことにより、台湾の出入国管理局の「ブラックリスト」に登録され、入境が禁止されている。

田辺さんの入境禁止の理由として、出入国管理局は「台湾の独立を吹聴することは、台湾の利益を損なう」と主張しているが、民主進歩党の国会議員らは「それならば、なぜ両岸(中台)の統一を声高に叫ぶ中国本土の官僚らを台湾から追放しないのか」と納得できずにいる。

台湾独立運動を行う政治団体である台湾独立建国連盟の張燦●(「洪」の下に「金」)(チョウ・ツァンホー)・元主席もまた、田辺さんを支持する声明を発表している。かつて海外で台湾独立運動を主導したことによりブラックリストに名が載った張さんは台湾に帰ることができず、もう30年近くも米国に滞在している。「政治思想や言論の自由を弾圧する厳戒令が1987年に解除されてから20年以上が経っているにもかかわらず、まだブラックリストがあったとは」と張さんは愕然としていた。(翻訳・編集/XC)

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