「人類資金」完成報告会見、佐藤浩市、森山未來、仲代達矢ら出席

Record China    2013年9月2日(月) 20時10分

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27日、旧日本軍の隠し資産「M資金」をテーマにした映画「人類資金」の完成報告会見が東京都内で開かれ、俳優の佐藤浩市、森山未來、仲代達矢、阪本順治監督、原作者の福井晴敏が出席した。作品写真:(C)2013「人類資金」制作委員会

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2013年8月27日、旧日本軍の隠し資産「M資金」をテーマにした映画「人類資金」(10月19日公開)の完成報告会見が東京都内で開かれ、俳優の佐藤浩市、森山未來、仲代達矢、阪本順治監督、原作者の福井晴敏が出席した。

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旧日本軍の隠し資産と伝えられる「M資金」10兆円をめぐり、詐欺師、秘密組織、防衛省、金融界が陰謀に巻き込まれる社会派エンターテインメント作品。「亡国のイージス」原作者の福井と阪本監督が再びタッグを組んだ大作だ。舞台は日本、ロシア米国へ展開。米国からビンセント・ギャロ、韓国からユ・ジテが出演するなど、国際色豊かな作品となっている。

M資金詐欺を繰り返す男・真舟を演じた佐藤は「(真偽不明な)都市伝説化しているM資金を取り上げながら、エンターテインメントにしようとしている。真舟自身が詐欺をやりながら、(資金の存在自体を)信じているかあいまいで、どんどん(事件の)歯車に巻き込まれていく。自分としてはそのボールに素直に乗ろうと思った」と語った。

また、M資金を管理する財団理事長・笹倉を演じた仲代は、「企業トップを演じるのは初めて」という。「親子3代に渡ってM資金にまとわりつかれた役。非常に難しかった」と説明した。佐藤の父である三國連太郎と共演し、ダム建設と汚職を描いた映画「金環蝕」(1975)にも触れて、「昔は政治を徹底的に叩いた社会派映画が多かった。娯楽映画とも(ジャンルが)分かれていたが、『人類資金』はエンターテインメント的な部分を含め、社会派の意味を持っている作品」と話した。

一方、仲代とは「座頭市 THE LAST」(2010)以来2度目の共作となる阪本監督は「必ず入ってもらいたかった。今は『華麗なる一族』(1974)のように、日本のダークサイド(暗部)を描いた映画がなくなってきた。(撮影も)夜中の2時ごろまでやり、仲代さんの気力、体力を肌で感じた」と振り返った。

米ニューヨークの国連本部での撮影について、謎の男・石(せき)を演じた森山は「(会議場の)壇上に立った時、(座席数が)少ないなと思った(笑)。ニューヨークに住むエキストラや国連の人たちの前で、英語で大切なメッセージを伝えなければならない。一番のプレッシャーだった」と語った。

最後に、阪本監督が「企画の当初から“異端”になる映画を撮る自覚があった。どう楽しんでもらうかにも苦心した。どう受け止められるか心配だが、どんと構えていこうと思っている」と話し、会見を締めくくった。(文/遠海安)

「人類資金」(2013年、日本)

監督:阪本順治

出演:佐藤浩市、香取慎吾、 森山未來、観月ありさ、石橋蓮司、豊川悦司、寺島進、三浦誠己、岸部一徳、オダギリジョー、ユ・ジテ、ビンセント・ギャロ、仲代達矢

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