ドイツ産のカニ、中国での売れ行き好調=健康を気にする中国人の新消費動向―米メディア

Record China    2013年8月30日(金) 8時10分

拡大

28日、ドイツで異常繁殖したチュウゴクモクズガニがネット販売の前売り3日で30万匹を販売し、大盛況となっている。中国の消費者は自国の環境汚染を懸念し、各種の輸入商品の売れ行きが好調だという。資料写真。

(1 / 2 枚)

2013年8月28日、ドイツで異常繁殖したチュウゴクモクズガニがネット販売の前売り3日で30万匹を販売し、大盛況となっている。中国の消費者は自国の環境汚染を懸念し、各種の輸入商品の売れ行きが好調だという。米ウォール・ストリート・ジャーナル紙の報道を引用して環球時報(電子版)が伝えた。

その他の写真

中国国家質量監督検験検疫総局(質検総局)は、ドイツのチュウゴクモクズガニが現地で繁殖してから100年近く経過していることから、環境の変化で変異が発生した可能性もあること、また、現地の水質環境に有毒物質や有害生物が含まれている可能性を指摘。安易にネット上でドイツ産のカニを購入しないよう呼びかけた。だが、多くの中国人消費者が国内より海外の水質の方が安全だと考えており、香港ではすでに昨年から食べられている。

香港人はチュウゴクモクズガニを食べるのが大好きだが、国内の水質汚染や抗生物質の乱用といった伝聞により、この珍味を食べるのを控えていた。しかし、ドイツ産のカニを輸入販売する会社が昨年、ドイツ産の蟹は国内のカニのように黒ずんでおらず、真っ白で清潔だと宣伝。カニみそは国産のものほど濃厚ではないものの、口あたりはさっぱりしているとして、毎週香港に空輸された。こうして香港人が買い求めるようになり、ドイツ産のカニの輸入頻度は増えている。

中国では地溝油(廃油や残飯などから抽出され、食用油として再利用されている有害な油)問題などもあってレストランも決して安全とは言えなくなっており、高額の料理を宅配するサービスが新しい流行となっている。上海の夕悦頤養服務機構では会員制で1カ月1万元(約16万円)の宅配サービスを実施、高級病棟や医師などを顧客として市場を開拓した。

マーケティング戦略情報会社の中国研究グループの創始者・雷小山(レイ・シャオシャン)氏は、中国における消費動向は変化しつつあるとして、「北京などの都市では公費による飲食は大きく打撃を受けたが、高級食品の個人消費は依然として勢いよく発展している。ひけらかすためのブランド品などのプレゼントはもはや時代遅れで、健康食品が歓迎される時代なのだ」と語った。(翻訳・編集/碧海)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携