中国人男性と結婚する日韓女性増加、高学歴ほどその傾向強く―中国メディア

Record China    2013年8月19日(月) 14時20分

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18日、これまでは中国人女性が喜んで外国人男性と結婚するというケースが多く、中国人男性をハラハラさせてきたが、今では多くの国で中国人男性と外国人女性が結婚する傾向がみられる。写真は河南省洛陽市の結婚式。

2013年8月18日、これまでは中国人女性が喜んで外国人男性と結婚するというケースが多く、中国人男性をハラハラさせてきたが、今では多くの国で中国人男性と外国人女性が結婚する傾向がみられる。特に日本や韓国などの周辺国・隣国で顕著になっている。各国の社会学者は、中国の改革開放と経済の急速な発展で、海外に留学したり移民したりする中国人男性が増えていること、多くの国で、特に隣国で企業が業務を中国市場に移転させていること、中国人の専門的人材が増加を続けていることなどから、外国人女性が仕事や勉強や旅行などさまざまな場面で中国人男性と知り合い、結婚することが珍しくなくなっていると指摘した。環球時報が伝えた。

「中国人の彼氏がほしい。韓国の男の人は男尊女卑の傾向が強いけれど、中国の男の人は優しくて家庭的。中国の男の人と結婚すれば、自分も家で強い立場でいられる」―韓国で独身の女性を取材すると、よくこのような中国人男性に対する高評価を耳にする。女性たちは自分の中国人男性に対する見方や印象を肯定してほしい様子だが、どう答えたらいいか言葉に詰まる。

日本や韓国では最近、家庭での女性の地位が上昇を続けているが、伝統的な要因により、家事の負担は女性がほとんど担い、結婚すると仕事をやめて専業主婦になるという女性は少なくない。家族を養う責任を負った男性の方は、特殊な職場の文化により、仕事の後でいろいろな集まりに顔を出したり、一杯やりに行ったりすることが多く、家に帰る時間は遅い。奥さんはこうした状況を不満で恨めしく思っている。韓国で行われた民間調査によると、過去10年間で、中国人男性と結婚する韓国人女性は10倍以上増えた。韓国人女性の目に映る「中国人の夫」の長所は、優しくて家庭的、苦労できる、家事をする、浮気しないなどで、これは韓国人女性が韓国人男性にはないと考える長所でもある。韓国人女性の中には、中国ではすべての家庭で男性が家事をすると考えている人もいる。

実際にはシンガポールでも、日本でも、韓国でも、はたまたロシアでも、中国人男性と結婚するのはほとんどが高学歴の女性で、仕事や生活の中で中国人を含む外国人男性と接触する機会の多い人々だ。東アジアの国の多くは東洋文化に属し、儒教思想の影響を深く受けており、文化的に共通する部分が多く、結婚は比較的容易だといえる。

日本、韓国、シンガポールなどの女性の「意中」の中国人男性は、ホワイトカラーと科学研究者に集中する。これらの国には中国人の出稼ぎ労働者やブルーカラーがたくさんいるが、シンガポール紙ザ・ストレーツ・タイムズによると、シンガポールにいる中国人ブルーカラーは「言葉に問題がある」ため、交友関係や恋愛・結婚の対象は「自分の友人圏内にとどまる」のだという。

▽中国人男性と外国人妻、立場は対等

中国人は国際化が進み、外国人との結婚を強く希望する人も出てきた。懐に余裕のある中国人富豪にとって、美しい外国人女性と結婚することも結婚には至らない恋愛をすることも、周囲に見せびらかす資本になる。南方の富豪は米欧の女性を好み、北方の富豪はロシアの女性を選ぶことが多い。

日本では日中間の国際結婚はごく一般的なことで、毎年数万のカップルが誕生する。だがこれまでは中国人女性が日本に嫁ぐというケースが多く、このような結婚形態は日本で一つの産業チェーンを形成し、日本の「国際結婚紹介所」を繁盛させてきた。日本に嫁いだ中国人女性の暮らしぶりはさまざまで、一概に幸福とはいえない。

1980年代から90年代にかけて、中国人妻は日本で差別を受けてきた。農村の男性や退職した高齢男性と結婚するケースが多く、経済力や文化的背景の違いから、良好な関係を維持することは難しかった。一部の地域では日本に嫁いだ中国人女性に対する蔑視もみられた。また、当時の日本社会では中国人男性と結婚する日本人女性が少なく、少ない上に夫と一緒に中国へ行って定住するケースが多く、日本ではこうした女性を目にすることはほとんどなかった。日本にいれば、好奇の目に晒されるからだ。

中国の経済発展に伴い、中国と日本との実力の差に変化が生じ、中国人男性は日本で歓迎されるようになってきた。日本の厚生労働省が発表した統計データによると、ここ数年間、日本人男性と結婚する中国人女性のグラフは波を描いて減少した一方、中国人男性と結婚する日本人女性のグラフは一直線に上昇した。

日本の大阪大学のある社会学の教授は次のように話す。今、中国経済が急速に伸びており、日本の企業の多くは中国市場に業務を移転させている。日本にいる中国人の多くは、大学を卒業してから留学したり働いたりしている人たちで、中学から大学にかけて長らく英語を学び、中国語、英語、日本語の3カ国語を話すことができる。日本の主な輸出市場は中国語を主要言語とする中国市場と英語を主要言語とする欧米市場であり、3カ国語を操る中国人は輸出頼みの日本にとってぜひとも大量にほしい人材だ。中国人の就職率が上がり、中国人イコール低所得層という見方が薄れてきており、経済的条件の面で中国人男性は日本人女性に注目されるようになった。また、中国では日本よりも女性の地位が高く、日本人女性が中国人男性と結婚すれば、家庭のために仕事のキャリアを諦めなくてもよくなり、家でも日本人男性と結婚する場合より大切にされる。日本人女性の間では平凡な生活を求めることが流行しており、配偶者に求めるものは「3平」(平均的な収入、平均的な容姿、平穏な性格)だ。こうしたわけで、経済的にうまくいき、男尊女卑を振りかざすこともない中国人男性が人気を集めることになった。

中国人男性を選んだ日本人女性に対し、日本社会にはさまざまな見方があるが、徐々に認める方向になっており、以前のように好奇のまなざしを向けることはなくなっている。前出の教授はこうした変化について、「これは日本社会の中国に対する見方がますます多様化してきたためでもある。かつて中国といえば貧しい大国だったが、今は中国人の暮らしぶりは豊かで活力に満ちたものとみなされている。そこで日本人女性が中国人男性を選ぶことに対し、理解できるという空気になってきた。当然のことだが、民族主義的な感情から外国人男性と結婚する女性にノーを言う人もいるが、全体としてみれば以前のように不公正な見方をすることはなくなっている」と話した。(提供/人民網日本語版・翻訳/KS・編集/武藤)

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