中国から欧州への不法移民斡旋ネットワークを摘発=旅券偽造、付き添いアリで500万円―スペイン

Record China    2013年8月12日(月) 19時30分

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10日、スペイン警察はフランス警察と共同で、中国からヨーロッパへ不法移民を送り込んでいた犯罪ネットワークを摘発し、75人の容疑者を逮捕した。写真はスペインのマドリード。

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2013年8月10日、新華網によると、スペイン警察はフランス警察と共同で、中国からヨーロッパへ不法移民を送り込んでいた犯罪ネットワークを摘発し、75人の容疑者を逮捕した。

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警察によると、犯罪組織は身分証を偽造し、スペイン、フランス、イタリア、英国米国などの国に中国人移民を送り込み、1人あたり4〜5万ユーロ(約512万〜640万円)の手数料を得ていた。また、同ネットワークは性的搾取といった犯罪行為にも利用されていた。

容疑者のうち、51人はスペインで逮捕され、その中にはバルセルナにいるヨーロッパ地域の責任者2人が含まれていた。他にも、25人がフランスで逮捕されている。

今回の摘発では大量の偽造書類が発見されている。韓国、日本、シンガポールの偽造パスポートやノートパソコン、プリンター、スキャナー、電子ルーペ、紫外線灯、さらに出入国印22個など、書類偽造に使用される機材が見つかった。

この犯罪ネットワークは、海外への移民を希望する中国人から高額の手数料を受け取り、偽造パスポート作成、専門のメンバーによるヨーロッパへの渡航付き添いサービスを提供していた。付き添い人はヨーロッパの空港や都市に詳しく、観光客に偽装した団体を渡航させ、偽造身分証で入国審査をくぐり抜け、任務が完了すると中国やマレーシアに帰国していた。

スペインは主に英国や米国への中継地点として利用されていた。渡航者はスペイン入国後、安全な隠れ家に連れていかれ、手続き完了後に最終目的に向けて出発する手はずになっていた。

捜査が開始されたのは2011年で、各国の犯罪ネットワークが相対的に独立し、機密性が高かったこと、入国ルートや所持書類がたびたび変更されていたことなどが、捜査が難航する原因となった。(翻訳・変更/岡本悠馬)

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