復活した日本競泳、強固な実力ピラミッド―中国メディア

Record China    2013年8月5日(月) 20時40分

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5日、今回の世界水泳で、日本チームは再び輝きを取り戻した。

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2013年8月5日、今回の世界水泳で、日本チームは再び輝きを取り戻した。萩野公介は男子400メートル自由形で銀メダル、中国の孫楊(スン・ヤン)には圧勝されたが、同種目で日本にとって実に久々の銀メダルに日本メディアは沸き返り、萩野の高い潜在力に歓喜した。中国体育報が伝えた。

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萩野はもはや新人ではない。ロンドン五輪400メートル個人メドレー銅メダル。もっとも今回の400メートル自由形での銀は驚きだった。アジアからは朴泰桓(パク・テファン)、張琳(ジャン・リン)、孫楊が長年本種目のメダルを独占、アジア選手の400メートル自由形での強さを証明したことを忘れてはならない。トレーニングの結果、萩野が本種目に名乗りを上げるとは誰も予想していなかった。

日本チームに新星が現われたのも無論だが、むしろ日本競泳陣全体の強化にいっそう驚かされた。ロンドン五輪で日本は銀3個、銅8個と、バランスのとれた実力をみせた。今大会では7月30日夜のレースだけでも、決勝5種目のうち3種目に日本選手が出場、なかでも男子100メートル背泳ぎ決勝には2人が登場した。結果は大健闘、女子100メートル背泳ぎで銅メダルを獲得した。日本競泳陣は男女の進化のバランスがとれており、ほぼ全種目でメダル獲得の可能性のある高い実力の選手がいる。ひとりではなく多数だ。長年もがき苦しんだ日本競泳だが、抜群の実力の新人が相次いで現われている。

新人の登場は堅く培われた選手育成体制が背景にある。スイミングスクールが基盤となった美しいピラミッド状の競泳界。将来を担う選手は高い実力のみならず、頭脳も非常に明晰だ。日本水泳連盟の現在の登録者数は9万人、中国の約3倍である。

競泳人口の多さが日本チームにとって、人材選抜を保証しており、科学的トレーニングと厳しい選抜体制が日本競泳陣の高い人材成功率を裏付けている。日本国内の選抜レースはきわめて厳格な基準、国際水連基準よりさらに過酷なハードルで開催される。北島康介を代表とする五輪金メダリストもこの過酷な選抜制度を突破し、世界水泳の檜舞台を踏んだ。よって選手は努力とトレーニングをいっそう自らに課し、彼らの競争力向上の源となっている。

日本のトレーニング水準の高さも世界的に有名だ。日本男女平泳ぎがこれほど長年高水準を維持しているのは、科学的トレーニングの成果。平泳ぎは主としてテクニックが勝負に結びつく。「カエル王」北島康介のトレーニングでは、専門の科学研究スタッフが彼のすべての技術的動作を分析し、改善意見を提案する。萩野公介は体格は孫楊と比較にならず、朴泰桓にも遠く及ばない。しかしその抜きん出たテクニックで、400メートル自由形の世界最高水準を勝ち取った。さらに奥深いバタフライ泳法ではいうまでもない。日本男子バタフライが長年名選手を多く輩出していることは、最たる証明だろう。

中国が国を挙げて体制を整えた経験から、日本は2000年シドニー五輪後、中国を参考にしている。主要国際大会前には選手を招集し直前合宿を行っているほか、大会中も専門ケアスタッフチームが選手をサポート、選手がレースに集中できる環境が整った。

日本はライバルに関する情報収集も非常に重視している。毎年、中国の全国大会決勝、全国選手権に、日本はすべてスタッフを派遣し中国チームの成績を集めている。情報システムも非常にハイレベルで、記者さえプロフェッショナルなデータバンクを構築している。万全の体制の結果、日本競泳界が新人にパワーを与えるのは自然なことだ。日本の競泳は過去2年間、国際大会での金メダル数は中国チームに後塵を拝しているが、総体的実力は依然、中国代表を超えているのは疑いない。中国競泳陣が学ぶべきものは無数にある。(提供/人民網日本語版・翻訳/HT・編集/TF)

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