2013年7月28日、世界各国の富裕層において、自身の富を見せびらかすことを避ける傾向が強くなっていることが分かった。英紙サンデー・タイムズの報道を29日付で参考消息網が伝えた。

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これは、スコットランドにあるグラスゴー・カレドニアン大学の教授が行った調査によって判明したもの。調査は、ロンドンの高級ショッピング街であるボンド・ストリートとスローン・ストリートで買い物客1400人を対象に実施され、「過去6カ月以内に高級品を購入したか？」などの質問を投げかけた。

それによると、90％以上の回答者が「財力のひけらかしを避ける」とし、これまでのように「ひと目でブランド物とわかる高級品を身に着けて財力をアピールする」と回答したのはわずか約8％にすぎなかった。

調査チームは、ニューヨークのマディソン街やインドのムンバイ、マレーシアのクアラルンプールの高級ショッピングセンターでも同様の調査を行なった。その結果、多くの富裕層は依然として高級品を購入しているものの、ロンドンと同じように、明らかに高級品と分かるものではなく、さりげないデザインの目立ち過ぎない商品を購入する傾向があることが判明した。

この結果に対し、スコットランドのある社会評論家は、「何代にもわたる昔からの富裕層と違って、一夜にして成功したような新富裕層は、社会情勢や経済衰退などに非常に影響を受けやすいグループである。しかし、今どきの新富裕層は冷静だ。得た富はいずれ失う可能性があることをはっきりと理解している」と分析している。（翻訳・編集/HA）