中国の番組で「中国・台北出身」と国籍発言、台湾人女性歌手へバッシングの嵐―台湾

Record China    2013年7月23日(火) 18時0分

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21日、中国で人気の歌手オーディション番組に出場している台湾の女性歌手イエ・ウェイティンが、プロフィール紹介で「中国・台北(チャイニーズタイペイ)出身」と発言し、物議を醸している。写真はイエ・ウェイティン。

2013年7月21日、中国で人気の歌手オーディション番組に出場している台湾の女性歌手・葉[王韋]庭(イエ・ウェイティン)が、プロフィール紹介で「中国・台北(チャイニーズタイペイ)出身」と発言し、物議を醸している。台湾のニュースサイト・NOWnewsが伝えた。

今回の騒動が起こったのは、歌手オーディション番組「中国好声音(ボイス・オブ・チャイナ)」の今月19日の最新放送回でのこと。プロ・アマを問わず“歌ウマ”チャンピオンの座を争う同番組には、台湾の女性歌手イエ・ウェイティンも出場している。19日は彼女の初登場回だったが、プロフィールのテロップは「中国・台北の屏東(ピンドン)区出身」と紹介。彼女自身も番組内で、テロップと同じように発言した。

これに対し、台湾からは大きな反発の声が上がっている。イエ・ウェイティンの出身地・屏東とは、台湾南部にある都市の一つ。ネットユーザーからは、「中国・台北の屏東区って、どこ?」「番組に出るため羞恥心まで売り払った」「台湾に戻って来るな」「いっそのこと中国人になれ」など、批判の声が続出。今後、台湾人タレントが中国でテレビ番組に出演する時に、このような呼び方が常態化するとすれば、「イエ・ウェイティンの犯した罪は歴史に組み込まれるほど大きい」と報道されている。

イエ・ウェイティンは1987年生まれの26歳。台湾の原住民族・パイワン族の出身。07年、人気オーディション番組「超級星光大道」をきっかけにデビューした。これまでCDリリースはシングル1枚のみ。ここ数年の活動のメーンは、台湾の歌姫アーメイ(張恵妹)のバックコーラスだった。

今回の「中国好声音」には、「アーメイのバックコーラスを卒業するため」の出場を公言している。台湾の一般社会からの反応についてイエ・ウェイティンのマネジャーは、「番組側から要求されたことに従っただけ」とコメント。また、彼女自身が番組内で「中国・台北の屏東区」と口に出してしまったことについては、「披露する楽曲のことで頭がいっぱいになっていたため、思わず失言してしまった。決して故意ではない」と事情を説明している。(翻訳・編集/Mathilda

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