華流のグローバル化は「脱地域色」ではない―中国メディア

Record China    2013年7月11日(木) 22時10分

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9日、中国的要素を扱った作品が日本で人気なのとは対照的に、中国作品は日本市場で不振にあえいでいる。写真はAlan。

2013年7月9日、環球網によると、ある日本メディアは今月4日、「韓流」が一世を風靡したが、文化産業の総合的実力をみれば、アジア各国でもっとも成功したのはやはり「日本」と論評した。観光、映画・テレビ・音楽、アニメ・ゲームなどに代表される日本の文化産業は、早くに10兆円規模のマーケットをうみ、その小さな国土に比較にならない巨大さを確立した。

日本と中国の文化は同じ源を持つことから、日本人は中国的要素に対して気負わない親近感を感じており、これはとても自然なことだ。しかし、中国的要素を扱った作品が日本で人気なのとは対照的に、中国作品は日本市場で不振にあえいでいる。

■日本で苦戦する中国文化作品

近年、中国の映画・ドラマのうち、日本で一番話題をさらったのは、やはり2008年の「レッドクリフ」だろう。前後編あわせて100億円以上の興行成績は中国本土を超え、主題歌を歌ったAlanも一躍スターダムに駆け上がった。もっとも「レッドクリフ」は日中韓合作作品であり、企画段階から日本人の観客の好みが存分に考慮されていた。一方、純国産で同じく三国志をテーマにした中国ドラマ「新三国志」は、日本での平均視聴率が2.99%にとどまった。「新三国志」や「宮廷の諍い女(いさかいめ)」の視聴率こそ、中国オリジナル文化作品の日本でのリアルな成績を反映していると言える。中国で驚異的な視聴率の嵐を巻き起こしたドラマ「宮廷の諍い女」は先月、日本のテレビに登場した。しかし放送開始から2週間、いまだ日本の話題作とはなっていない。関連するPR、作品批評が大手メディアでとりあげられる機会も皆無に等しい。

中国ドラマは日本になかなか溶け込めない。まず、日本のドラマは週1回放送で、2−3カ月が1クールのため、全7−12話だ。しかし「新三国志」は95話、「宮廷の諍い女」は76話と非常に長く、これでは大多数の日本の視聴者は受け入れがたい。

このことは、中国文化作品をグローバルに広めたい業界関係者にとって1つの教訓と言える。グローバル市場参入を目論むなら、企画段階で充分な調査を行い、目標マーケットのニーズとタブーを存分に把握すべきだ。「レッドクリフ」の成功理由のひとつは、完璧なグローバル戦略にあった。関羽が曹操を待ち伏せする「華容道」の下りが改編されたことは国内で論争を呼んだが、国際市場での成功の妨げとはならなかった。

■盲目的な「グローバル化」はできない

「レッドクリフ」主題歌を歌ったAlanはチベット族の女性歌手で、中国名は阿蘭・達瓦卓瑪(アーラン・ダーワージュオマー)。彼女のレコーディングには多くの著名な日本人スタッフが結集した。しかし来日4年でAlanのリリースしたシングル15曲の販売は13万枚強にとどまった。成功をつかめなかった彼女は日本市場を最終的にあきらめ、中国での再出発を選んだ。

不成功の主観的原因は往々にして多岐にわたる。もっとも一点、筆者が非常に重要だと感じるのは、流行ポップス界から海外進出を果たした初のチベット族女性歌手として、Alanの売り出し方は過度に「グローバル化」を追求し、本人が生まれつき持つ長所や個性が失われたことだ。どれだけ歌唱力があろうと、スタッフの実力が高かろうと、この根本的な欠陥は補いようがない。いわゆる「グローバル化」は彼女の日本でのキャリアに影響したばかりか、国内ファンの彼女に対するイメージにも負の影響を与えた。「Alan」は中国人にとって実に馴染みにくい芸名だった。

国際市場で大成功を収めた中国映画といえば、2002年のあの「HERO」をとりあげずにはいられない。10年以上経過した現在でも、「中国的要素」のグローバルな広がりにおいて、「HERO」は模範例だったといえる。

「HERO」では「古琴を弾き、中国将棋で勝負し、書をたしなみ、絵画を味わう」など、中国的文化要素が数々のシーンにいきいきと織り込まれていた。ストーリー自体には踏み込んでいないが、ムードを醸し出す絶好のアイデアだった。古琴と雨音が交錯するなか、ジェット・リー(李連傑)とドニー・イェン(甄子丹)が現場で魅せた対決の名シーンは、無数のファンの心中深くに今も刻まれているはずだ。

当時最先端の音響効果を取り入れ、映画館という完全に閉じられた空間は、すべてがめくるめく美しい世界に変貌した。その背後にあった「天下統一こそ平和」という価値観が真理かあるいはでたらめか、考えた人は何人いただろうか。とにかく、中国的要素は映画そのものに関わり、国内外ファンに欣然と受け入れられた。

高度にプロフェッショナル化したチームワークこそ、もっとも民族的特色のある文化作品を誕生させることができる。これこそグローバル化した現代の文化産業ビジネスモデルのしかるべき方向性である。(提供/人民網日本語版・翻訳/HT・編集/武藤)

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