2013年6月27日、流行の最先端を行くファッションは、着る人の魅力をより高められるのだろうか？答えは、「必ずしもそうとは限らない」。外国メディアによると、英国国立ノッティンガムトレント大学（NTU）による研究の結果、黒でアルファベットの「T」が印刷されただけの白い半袖Tシャツを着るだけで、男性の魅力が12％もアップすることが明らかになった。だが、「T」の字を逆さまにすると、逆効果となり、男性の魅力は12％ダウンした。中国新聞社が伝えた。

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研究者は18歳から25歳の女性30人に男性モデルの写真5枚を見せた。これらの写真に写っているモデルはいずれも、白い無地の半袖Tシャツを着ていた。その後、Tシャツの胸に各種サイズの「T」の字を「普通の向き」を印刷したものと「上下逆さま」に印刷したものを着用したモデルの写真を被験者の女性に見せ、モデルの魅力と健康度について採点してもらった。

この結果、「普通の向き」の「T」の字を印刷してあるTシャツを着ることで、男性の魅力はアップしたが、「逆向き」の場合、逆効果となることが判明した。研究者は、「T」の字は人に錯覚をもたらし、モデル男性の体格が、肩幅が広く腰がくびれた「V」字スタイルが強調されると指摘した。よって、男性が「T」の字がプリントされたTシャツを身に付けると、「たくましさ」が強調され、魅力倍増という訳だ。

また、研究者によると、「T」の横線は、縦線と同じ長さか、あるいは縦線よりも長くした方が、魅力アップ効果が高いという。このような「Tシャツ戦略」は、肩幅も腰回りも同じくらい広い男性にとってスタイルアップ効果が大きいが、肩幅が広く腰幅が狭い、もともとスタイルの良い男性には、それほど大きな効果はないという。

「美しさ」の定義は人によってさまざまだが、研究者は「今回の研究によって、トレンドファッションが健康度や外見の魅力に対する人々の感覚に影響を及ぼしていることが明らかになった。アーティストやファッションデザイナーが頻繁に用いる視覚的効果を、知覚心理学の角度から日常生活にも応用することができる」と指摘した。（提供/人民網日本語版・翻訳/ KM・編集/TF）