<中国気になる話>避妊手術受けよと“脅迫”、一人っ子政策のアメと鞭

Record China    2013年6月18日(火) 8時10分

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15日、ニュースサイト「KINBRICKS NOW」は、広東省恵州市で当局が一人っ子政策関連について脅迫めいた通達を出していたと報じた。写真は山東省。「計画生育は国と民に利するもの」などのスローガンが壁に書かれている。

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2013年6月15日、ニュースサイト「KINBRICKS NOW」は、広東省恵州市で当局が一人っ子政策関連について脅迫めいた通達を出していたと報じた。

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11日、米NGO・対中援助協会は、広東省恵州市[シ歴]林鎮政府の脅迫通達を報じた。計画生育政策、いわゆる一人っ子政策に関するもので、アメと鞭を組み合わせた内容となっている。

まずアメだが、「子どもを1人産んだ女性が避妊リング装着手術を受けた場合には300元(約4570円)を授与。計画生育政策の範囲内で子どもを2人を産んだ女性が卵管結紮手術を受けた場合には3000元(約4万5700円)を授与。計画生育政策の範囲内で子ども2人を産み、いずれも女児だった女性が卵管結紮手術を受けた場合には1万元(約15万2500円)を授与」という内容だ。

そして問題となるのが鞭の内容。避妊手術を受けなかった場合、子どもの学校入学や社会保険の加入などに必要な証明書は一切出さないと明言している。自分の子どもに公共サービスを受けさせたいならば、母親は避妊手術を受ける必要があることになる。

中国ではすでに人口増加のピークが過ぎており、人権的にも問題の多い計画生育政策は必要ないとの議論が盛んになっている。一方で計画生育関連の政府機関は農村など基層自治体にいたるまで根を広げた巨大官僚機構となっており、必要かどうかという議論とは無関係にノルマ達成のために動き続けている。(筆者:高口康太)

■中国在住経験を持つ翻訳者・高口康太氏は、ニュースサイト「KINBRICKS NOW」を運営。ネットの流行から社会事情、事件、スポーツ、芸能など中国関連のトピックを幅広く紹介している。

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