7月に放火事件に遭った京都アニメーションが示した寄付の使い道に、中国のネットユーザーからも称賛の声が上がっている。

東京都千代田区の参議院議員会館で行われた「マンガ・アニメ・ゲームに関する議員連盟」の総会に出席した衆議院議員のいさ進一氏は、自身のツイッターアカウントで「（京アニは）世界から頂いた寄付は事業再開には使わず、すべて遺族や負傷者、ご家族のために使うとのこと。会社としては、公的支援を含めて外部支援を受けずに、自らの足で歩み始めます」と報告した。

京アニ、世界から頂いた寄付は事業再開には使わず、全て遺族や負傷者、ご家族のために使うとのこと。
会社としては、公的支援を含めて外部支援を受けずに、自らの足で歩み始めます。

11月3日4日、みやこめっせ（京都市勧業会館）で、ファンをはじめひろく追悼する場を設けるようです。 pic.twitter.com/9qfpHKFGhm

— いさ進一 (@isashinichi) October 2, 2019

この投稿は、エンタメ情報を伝える中国メディア・新浪娯楽の中国版ツイッター・微博（ウェイボー）アカウントや日本アニメファンのアカウントなどが転載。「京アニは世界からの寄付を再建に使わず」がハッシュタグ化され、投稿が相次いでいる。

ネットユーザーからは「爆泣き」「頑張れ（泣）」「自分の力で立ち上がるって（涙）」「彼らは本当に、素晴らしすぎるよ」「きっと、うまくいくよ」「こんなに良心的な会社があるだろうか」「優しいだけじゃなく、力のある会社だ」「もうだめだと思ったけど、世界中から京アニへの支援があるのを見た時は超感動した」「早く復活できますように」「頑張れ！京アニ！」など熱いメッセージが寄せられた。

日本アニメが人気の中国では、京アニのファンも多い。放火事件をめぐっては、中国最大級の動画サイト・bilibili（ビリビリ）が「日本アニメ」のカテゴリページを一時的に全てモノクロ仕様に変更し、追悼の意を表した。ネットには追悼のコメントがあふれたほか、現場近くの献花台には中国のファンも訪れ、花を手向けた。（翻訳・編集/北田）