2013年6月1日、このほど映画会社・楽視影業（Le Vision Pictures）への所属を発表したチャン・イーモウ（張芸謀）監督について、同社CEOの張昭（チャン・ジャオ）氏がハリウッドとの合作プロジェクトについて明らかにした。南方都市報が伝えた。

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チャン監督は昨年、長年の盟友で彼を国際舞台に押し上げる立役者となった映画プロデューサー、チャン・ウェイピン（張偉平）氏との決別が伝えられた。チャン氏が代表を務める映画会社・新画面影業公司から離脱し、次の帰属先が注目されていたが、先月末に民営企業では業界第4位の映画会社・楽視影業とタッグを組むことを発表。同社の総合プロデューサーという肩書きで、3年間の契約料は2億元（約33億円）とも伝えられている。

同社CEOの張昭氏が、チャン監督に関する今後の方向性について、少しずつ明らかにしている。1日、中国メディアに対して語った内容によると、米監督スティーブン・スピルバーグとの映画合作プロジェクトが進行中。チャン監督とスピルバーグ監督は旧知の仲で、06年には北京で顔を合せている。当時、ハリウッドで「西遊記」の映画化の話が浮上しており、2人の合作になるとされていた。

楽視影業では今年、「エクスペンダブルズ3」をはじめ、計10本のハリウッド映画の製作および配給に関与。ハリウッドの大型映画スタジオとの合資会社Radical Vision China（楽視野文化公司）も設立し、ハリウッドへの攻勢を強めている。こういった流れを見る限り、スピルバーグ監督との合作プロジェクトについては、実現の可能性は大いにあると見られている。（翻訳・編集/Mathilda）