朝鮮戦争は失われた命に値するものだったのか?無駄な戦いのため命を落とした人々―中国

Record China    2013年5月23日(木) 12時6分

拡大

22日、中国の著名な経済学者、茅于軾氏はブログエントリー「戦争と平和:人民は覚醒しなければならない」を公開。朝鮮戦争は失われた多くの中国人の命に値するものだったのかと問いかけている。写真は遼寧省丹東市の朝鮮戦争の記念館。

(1 / 8 枚)

2013年5月22日、中国の著名な経済学者、茅于軾(マオ・ユーシー)氏はブログエントリー「戦争と平和:人民は覚醒しなければならない」を公開。朝鮮戦争は失われた多くの中国人の命に値するものだったのかと問いかけている。

その他の写真

1950年、朝鮮戦争が勃発したこの年、私は中国東北部のチチハル鉄道で研修を受けていた。戦争には多くの人材が必要だ。私たちの鉄道局からも多くの人々が派遣された。戦後、彼らは元の職場に復帰したが、命を落とした者も少なくない。

朝鮮戦争は中国と北朝鮮が国連軍と戦ったものだった。実際のところ北朝鮮の兵力は戦争初期の時点で尽きており、その後は彭徳懐(パン・ダーホワイ)率いる中国人民志願軍が主に戦っていた。国連軍は18カ国の軍で形成されたものだが、主力は米国だ。日中戦争では盟友だった米国だが、朝鮮戦争では仇となった。国連軍の死者数は5万人弱と報告されているが、中国と北朝鮮の死者数は今なお明かされぬままだ。

この戦争は金日成が南朝鮮を解放するために起こしたものだが、3年間の戦いの末、南北朝鮮の境界は戦争前と同じ38度線のまま変わらなかった。無駄な戦いだったわけだが、それでも人は死んだ。

誰にも家族はいる。よく分からない目的のために息子を死に追いやる、そんなことに同意する母親はいないだろう。よく分からない目的のために夫を死に追いやる、そんな妻はいないだろう。だが政府はそうは考えなかった。ほんの数人の人間のためのあいまいな目標のために、中国全国から動員された人々が犠牲になったのだ。政府にとって死者などさしたる問題ではない。生死に対する政府と一般の人々の態度は正反対のものだ。(翻訳・編集/KT)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携