米国で暮らす移民、米国式ライフスタイルで健康に悪影響―米紙

Record China    2013年5月22日(水) 15時17分

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20日、米国に移住した移民のなかで、米国での生活期間が長い人ほど心臓病や高血圧、糖尿病などの罹患率が高い傾向にあるという。写真はシアトルのチャイナタウン。

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2013年5月20日、米紙ニューヨーク・タイムズによると、米国に移住した移民のなかで、米国での生活期間が長い人ほど心臓病や高血圧、糖尿病などの罹患率が高い傾向にあるという。中国新聞社が伝えた。

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ニューメキシコ大学のワデス教授によると、一般的に移民の伝統的な食事には大量の食物繊維が含まれ、肉類は少なめ。これは医者が勧める健康食そのものだ。だが米国人の食事は量も多く、高カロリーが特徴。多くの移民にとって大量の食品は豊かさの象徴であり、外食やファストフードは自分の経済力を示すバロメーターになっている。また、移民労働者のなかには、一生懸命働いたあとに「とりあえずお腹をいっぱいにしよう」とファストフードを利用する人も少なくない。

不法移民は人目を避けて暮らしているため、運動不足から肥満や糖尿病を発症するケースも。さらに米国で生まれた移民2世たちは経済的には1世たちより恵まれているが、平均寿命の長さは1世に及ばない。米全国健康データセンターによると、ヒスパニック系の移民1世は米国出生の移民2世より平均寿命が2.9歳長いことが分かった。カリフォルニア大学サンフランシスコ分校の研究では、移民1世のがんによる死亡リスクが移民2世よりも20%も少ないことが判明。心臓病での死亡リスクは16%、腎臓病のリスクは18%、肝硬変のリスクは24%も低くなっていた。

飽食や喫煙、飲酒の他に、家庭環境の変化が平均寿命に大きな影響を与えているとの専門家の指摘もある。移民1世たちは大家族で助け合って暮らしていたが、2世たちは核家族が主流だ。専門家は「短期間で米国式ライフスタイルに染まった移民に寿命の減少がみられるが、彼らの経済状況が改善されれば寿命が延びる可能性もある」と説明している。(翻訳・編集/本郷)

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