地震被災地でまた“手抜き工事”、新築の校舎に亀裂生じる―四川省雅安市

Record China    2013年4月24日(水) 16時33分

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23日、四川省雅安市蘆山県を中心に発生した地震により多くの建物に被害が出ているが、前回の四川大地震での教訓が生かされておらず、再び手抜き工事が横行していたとみられている。写真は損壊した校舎に教科書を取りに戻った被災地の高校生。

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2013年4月20日、中国・四川省雅安市蘆山県を中心に発生したマグニチュード(M)7.0の地震により現地では多くの建物に被害が出ているが、前回の四川大地震での教訓が生かされておらず、再び手抜き工事が横行していたのではないかとの疑念が噴出している。北米華字ニュースサイト・多維新聞(DW News.com)の23日付の報道。

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2008年5月に起きた四川大地震をきっかけに、「M8.0にも耐えられる建造物を」と取り決められたはずの耐震基準。これを満たしているはずの建物も含め、ほぼすべての建物に損壊の被害が出ているという。

これには中国共産党系メディアも疑問を呈する記事を掲載した。建物の耐震性は確かに、揺れの角度や方向など実際の地震の状況にも左右されるだろう。それにしても、あまりにも度を過ぎた“想定外”である。四川大地震後の再建事業にあたった人々は口々に「責任重大だ、いい加減なことはわずかでも許されない」と話していたにもかかわらず、ふたを開けてみれば、M8.0に耐えるはずの建造物はM7.0クラスの地震で軒並み無残な姿に。多くの建物に被害が出たことに疑念が噴出している。

新築の小学校校舎にも大きな亀裂が生じた。こちらも例にもれず、M8.0の地震にも耐える基準で設計されており、四川大地震以降に建設されたものだ。今年9月1日から使用される予定だったとされているが、今回の震災ですでに使用できる状態ではなくなってしまったという。

この小学校の校庭は救援活動を行っている空軍のヘリポートとなっており、各メディアが学校周辺で取材活動を行っているにもかかわらず、多維新聞が伝えるまでこの校舎の問題はまったく公になっておらず、地元政府も施工企業も責任を追及されないままとなっている。(翻訳・編集/岡田)

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