ジャッキー・チェンが文化財を海外譲渡?「映画と違う」ネットユーザー怒り―中国

Record China    2013年4月10日(水) 16時42分

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9日、アクションスターのジャッキー・チェンが、所有する古民家をシンガポールの大学に寄贈すると発表し、物議を醸している。写真は映画「ライジング・ドラゴン」撮影場面より。

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2013年4月9日、アクションスターのジャッキー・チェンが、所有する古民家をシンガポールの大学に寄贈すると発表し、物議を醸している。新浪網が伝えた。

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事の発端は今月4日、ジャッキーが自身のミニブログで、中国・安徽省に所有している古民家をシンガポールの大学に寄贈すると発表したことによる。この古民家は、ジャッキーが20年ほど前に購入したもの。当初は香港に移築して、文化的な展示物にしようとしていたが、政府側と話がうまく進まず。2011年頃にシンガポールの政府高官と知り合い、国内の大学が移築場所を提供することになって、ジャッキーもこれに同意したという。

ジャッキーによると、最近になってシンガポールで同大学の教授らと話す機会があり、移築計画を熱心にアピールされたという。その話に深く感激したジャッキーは、「その場で残り6棟の古民家も譲渡することに決めた」と、ミニブログで喜々として報告している。

この発言に敏感に反応したのが、中国国内のネットユーザーだ。「文化財を海外に運ぶのは違法では?」「文化財を個人名義で海外に渡すのか?」と指摘している。タイミングの悪いことに、ジャッキーの最新主演作「ライジング・ドラゴン」は、奪われた中国のお宝を海外から取り戻すというストーリー。それだけに、「実生活ではやってることが正反対だ!」と、彼の突発的な行動を非難する声も高まっている。

個人所有の資産とは言え、古民家の譲渡が違法にあたるのかどうか、ジャッキー側からはまだコメントが発表されていない。北京の故宮博物院の関係者によると、「徽派(安徽様式)」「晋派(山西様式)」などと名がつくほどの建築様式の古民家は、貴重な文化財として海外に持ち出せない。さらに、シンガポールのような高温多湿の土地では、現状の形のままでとても維持してゆけないという。(翻訳・編集/Mathilda

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