2013年3月20日、中国・河南省信陽市の地方税務局職員が、記念撮影の際にそばにあった苗木に火をつけて遊び、それが燃え広がって大火事になったというトンデモないニュースが国営メディアの新華社によって伝えられた。

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1月19日夕方。信陽市内のある県で、4人の男女が林をバックに記念撮影をしようとしていた。この林は地元住民の蔡（ツァイ）さんが自ら植樹してつくった林。蔡さんは彼らの姿を何の気なしに横目で見ながら、かたわらの川で魚を洗っていた。すると、4人のうち1人の男が、近くにあったヤナギの苗木に火をつけ、その燃える様子を嬉々として撮影し始めた。蔡さんはあわててこれを止めに入るが、火はあっという間に燃え広がり、なんと2ヘクタールもある蔡さんの林を見る間に焼き尽くしてしまった。

事態の急展開に驚き、逃げようとする4人。しかし、蔡さんと近隣の住民はこれを逃がさず、地元林業局の派出所に彼らを突きだした。派出所職員は4人の個人情報を控えると、「あとは双方で示談を進めるように」として帰って行ったという。この火をつけた男は何と、地元の地方税務局の主任だったことが判明するが、この男は反省するどころか「火事は2ヘクタールまでは燃え広がっていない」として蔡さんの申し出た賠償額をつっぱねた。「では、お金ではなく、焼失した林を元通りに植林してください」とする蔡さんの懇願も無視。音信不通となってしまった。

業を煮やした蔡さんは最終的に、林業局にこの惨状を訴え、事件を立件することにした。現在、林業局が焼失面積などの詳細を再調査している最中だという。(翻訳・編集/愛玉)

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