日本の空はなぜ、忘れられないほど青いのか?―日本華字紙

Record China    2013年2月13日(水) 8時39分

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11日、日本の華字サイト・中文導報網は、ある日本在住の中国人が寄稿した青い空にまつわるコラムを掲載した。大気汚染に苦しむ現在の北京の空、思い出の中の北京の青い空、そして澄んだ日本の空に対する思いを綴っている。

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2013年2月11日、日本の華字サイト・中文導報網は、ある日本在住の中国人が寄稿した青い空にまつわるコラムを掲載した。大気汚染に苦しむ現在の北京の空、思い出の中の北京の青い空、そして澄んだ日本の空に対する思いを綴っている。以下はその要約。

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最近、北京の大気汚染に関する話題が各メディアをにぎわせているが、個人的に強く印象に残っているのは、昨年インターネット上で見かけた次のような描写だった。「初夏の雨が降った翌日、北京では最も気持ちのよい天気が訪れる。空の青さはまるで、西側の先進諸国のものと同等だ」。西側の先進諸国と同等とは、どんなレベルなのか?

母が初めて来日して帰国した後、日本で見た青空と青い瓦の屋根が忘れられないようで、これを何度となく口にしていた。「電車に乗っている時に見た、あのきれいな青い空と屋根の景色を覚えているかい?」。私にとっては見慣れた風景だったからか、窓の外の景色にはあまり印象がなかった。

その後、帰国して上海や北京の空港に降り立ち、灰色で低く垂れこもった空を見るたびに日本の空や母の言葉を思い出し、ため息が出るようになった。

就職してまもないころ、日本の本社で研修を受けるために来日した。関西の某空港で使用するボイラー設備を製造する工場を見学し、設計者の説明を受けたことがあった。彼によると、本来の設計は最終的な完成形と異なるものだったが、「各種数値が基準を超えており、環境に影響する」との現地住民の抗議を受け、仕様を変更せざるを得なくなったという。住民の抗議を政府が無視できず、大企業と言えども従わざるを得ないというのは、なぜなのか?理由は極めて簡単で、ルールを守らなければ正常な運営ができないからである。

また、出張先の北京から東京へ戻る際に、天候の関係で飛行機の離陸が遅れたことがあった。1時間以上待ったのち、「成田空港への到着時刻が午後10時を越える可能性がある」との理由で結局フライトが取り消しになってしまった。排気にしろ、騒音にしろ、住民からの抗議があれば、政府や企業がこれを優先する。こうしてはじめて、日本は高度な経済発展の中でもきれいな空を取り戻すことができたことがわかる。

北京で過ごした十数年間の青春時代、春の黄砂を何度も経験し、秋の突き抜けるような青空も見てきた。ただし、北京市民は今、天を仰いでも青空を見ることはできない。

このほど北京の空を包んだ悪列な空気汚染が徹底的な汚染排除に結びつく直接のパワーとなって、いつかきれいな空を取り戻し、子供たちが戸外で新鮮な空気を味わうことができるようになることを願うばかりである。(翻訳・編集/HA)

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