世界遺産申請で争う中国と韓国、今後は協力しあうべきだ―韓国メディア

Record China    2013年2月3日(日) 15時29分

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31日、韓国の中央日報は「韓中両国、世界遺産申請で争うのではなく協力し合うべきだ」と題した記事を掲載した。写真は中国のチャリティー公演で伝統芸能を披露する韓国の子供。

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2013年1月31日、韓国の中央日報は「韓中両国、世界遺産申請で争うのではなく協力し合うべきだ」と題した記事を掲載した。2月1日付で環球網が伝えた。以下はその内容。

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12年12月5日、ユネスコ(UNESCO・国連教育科学文化機関)は、韓国の伝統民謡「アリラン」を世界無形文化遺産に登録した。しかし、ここに至るまでの道のりは決して平たんなものではなかった。韓国文化財庁は09年8月、「旌善(チョンソン)アリラン」の登録申請をユネスコに提出。だが、他の無形文化遺産に優先順位で押され審査対象とならなかった。11年、中国が「朝鮮族阿里郎(アリラン)」を中国国家級無形文化遺産として発表。これに対処するため韓国文化財庁は12年1月にアリランを登録優先審査対象に指定。そして、ようやくユネスコに登録されたのである。

中国政府が「朝鮮族アリラン」を国家級無形文化遺産に登録する発表した際には、すべての韓国人が驚き、多くのネットユーザーが「中国の恥知らず!」と激怒した。しかし、05年11月25日、韓国の「江陵端午祭」がユネスコの世界無形文化遺産に選定された時には、中国が韓国に対して「泥棒!」と激怒したものである。7年後に「加害者」と「被害者」の立場が入れ替わったのだ。

世界各国が、とりわけアジアの韓国、中国、日本の3国がユネスコ文化遺産登録に必死になっているのは、自国文化が世界共通の遺産と認められることで、国民に自尊心を与え、国家のイメージを高めることができるだけでなく、大きな経済効果をもたらすからだ。

中国と韓国は隣国であり、長い交流の歴史がある。同じ儒教文化圏であることから、その文化も似かよっている。自国の文化が他国に伝わり、そこで独自に進化や発展を遂げた場合、文化は「現地化」してすでに自分たちのものになったと考えるのも当然のことだろう。

民族主義的観点から、この問題を見てはならない。優秀な文化は全人類のものだ。どの国の文化だということにこだわるよりも、このアジアの文化を全世界に認めてもらうことが大切なのだ。世界は広い。全世界の人がアジアを理解しているとはまだ到底いえない。われわれはアジアの優秀な文化を互いに享受し、協力して伝承していく努力をするべきだ。われわれが協力することにより、1カ国で研究して申請する現在のやり方よりも、さらに多くの文化遺産が生まれるはずだ。(翻訳・編集/本郷)

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