中国の国宝・王羲之の書の写し、日本で発見される―中国メディア

Record China    2013年1月11日(金) 12時30分

拡大

8日、中国の書聖・王羲之の書の精巧な写しが日本で発見された。「大報帖(たいほうじょう)」と命名された写しは、22日から東京国立博物館で開かれる特別展で展示される。写真は上海で開かれた日中書家展の王羲之の書。

(1 / 8 枚)

2013年1月8日、日本メディアによると、中国の書家・王羲之(おうぎし)の書の精巧な写しが日本国内で見つかった。13日付で北京日報が伝えた。

その他の写真

東京国立博物館がこの写しを鑑定した結果、7世紀から8世紀ごろの唐の時代に中国の宮中で制作された写しの一部と判断。「王羲之の書を研究するうえで、極めて貴重な資料になる」と同博物館は話している。

この写しは、東京都世田谷区にある五島美術館の理事で学芸部長の名児耶明氏が個人で所蔵するもの。同氏から鑑定を依頼された東京国立博物館の専門家は、「王羲之の書を写したものに間違いなく、遣唐使が日本に持ち帰った可能性が高い」と述べている。

在日中国人作家の毛丹青(マオ・ダンチン)氏はこの「世紀の発見」について、「今朝NHKのニュースで報じていた。王羲之の真筆はもうこの世に存在しないため、日本で精巧な写しが発見されて世界の注目を集めている。保存状態も良いらしい」とマイクロブログにつぶやいている。

今回発見された写しの大きさは、縦25.7cm、横10.1cm。「便,大報期転呈也。知不快,当由情感如佳。吾日弊,為爾解日耳」の24文字が書かれている。親しい人にあてた手紙の一部と思われ、王羲之の日常生活や心情を読み取ることができるという。

「大報帖(たいほうじょう)」と命名された写しは、22日から東京国立博物館で開かれる特別展で展示される。(翻訳・編集/本郷)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携