有名高級ブランドが中国本土で販売モデルを一新、直営スタイルへ―香港紙

Record China    2013年1月10日(木) 9時30分

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8日付の香港紙は、高級ブランドが中国本土での販売モデルを一変させているとの記事を掲載した。代理店に頼らず、自分自身で販路を確保しつつあるという。写真は中国・天津市のデパート。

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2013年1月7日、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが「高級ブランドは自ら運営に着手」と題する記事を掲載した。中国市場に進出した各高級ブランドが、現地代理店に一任していた従来の販売モデルから、自ら販路を確保し、運営を担うことで世界最大の市場となった中国本土からの需要に応じようとしているという。中国紙・環球時報が8日付でこれを伝えた。

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英レディースシューズブランド「ジミーチュウ」(Jimmy Choo)が、販売を委託していた小売店を買収して中国本土での販売業務を引き継いだ。これに続き、万年筆ブランドのモンブランやファッションブランドのバーバリーやクロエも、従来の代理店任せスタイルから直営店による販売方式に転換した。ジミーチュウのピエール・デニスCEOは「中国の若年消費者は情報収集力に優れ、海外との接触も多く、聡明だ」と評価し、今後はより細やかに彼らのニーズや嗜好を把握するとしている。

かつて、海外の小売企業が中国市場に進出するには、現地企業と提携しなければならないとの制約がかけられていた。よって、1990年代から急速に進んだ高級ブランドの中国市場参入は現地代理店を通じた販売が一般的だったが、中国政府は2005年にこの規制を撤廃。市場の拡大とともに販売モデルに変化が生まれるようになったという。海外旅行経験が豊富となった多くの中国人消費者は海外ブランドの商品や価格、サービスを熟知しており、その要求も高まる一方。今後は経営の精度を上げ、ブランドイメージの育成に注力し、また利益幅を拡大するためにも、直営店の運営が重要となってくる。

米コンサル大手ベイン・アンド・カンパニーによれば、中国人は2012年に世界最大の高級バッグ・衣類・ジュエリーの消費者群となり、米国を上回った。高級ブランド品の消費額において、中国は世界全体の27%を占めるようになっている。1995年当時はわずか1%でしかなかった。(翻訳・編集/岡田)

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