90年代生まれの若い求職者、高給よりも幸福感を重視―中国

Record China    2013年1月8日(火) 21時20分

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6日、中国の90年代生まれの若い求職者は高給よりも幸福感を重視していることが分かった。写真は山西省太原市で行われた就職説明会。

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2013年1月6日、北京日報によると、人材サイト「智聯招聘」と北京大学が共同で行った「2012年度中国最優秀雇用主調査」の報告が5日に発表された。それによると、「90後(1990年代生まれ)」の若者のうち、国有企業への就職を望む人の割合が約4割に達した。専門家は「90後の求職者が増えるに伴い、良い仕事の基準が従来の『物質的な成功』から変化し、多元化しつつある。仕事をしていて幸せかどうか、生活が楽しいかどうか、互いに尊重し合えるかどうかなどが重視されるようになった」と指摘した。

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2012年は「90後」の入社元年だった。しかし、企業に貢献すべきはずの若者たちが今、相次いで辞職している。ある企業の関係者は「年末のボーナスですら90後を引き止めることはできない」と不平をもらす。この企業では「90後」の職員を10人あまり雇用したが、3カ月足らずで1人を残してみな辞職してしまい、今は残業でなんとか仕事を回している状態だという。

「今の若者は良い仕事を探すのに必死だ。ちょっと気に食わなければすぐ辞めてしまう」―多くの企業が同じような感想を持っている。「90後」の若者は育った家庭環境が前の世代よりも大きく向上したため、個性や独立、質の高い生活を追及する傾向があり、仕事が唯一の目標ではないのだ。

上述の調査では、大学生の考える最優秀雇用主について特別研究を行った。データによると、次世代の求職者たちの就職意識が変わったことがわかる。「90後」の求職者が選ぶ最優秀雇用主の基準として上位に入ったのは、「福利厚生が完備されている」「発展の見通しが良好」「調和の取れた人間関係」「公平公正な雇用原則」「能力を向上できるチャンス」だった。80年代生まれや70年代生まれと比較すると、「90後」は仕事をする上で高い給与ばかりを望んでいるわけではない。自分が重視する幸福感、バランス感を求め、「内在的な価値」を実現するためには、彼らはすぐに仕事を変えることも厭わない。

調査によると、「90後」の大卒生のうち、外資系企業への就職を望む人の割合は、昨年の24%から22%へとやや減少したが、変化は小さかった。大学院への進学を計画している人は昨年の19.5%から10.5%へと大幅に減少した。国有企業への就職を望む人は昨年の23.6%から36.9%へと大幅に増加した。起業を考える人は昨年の4.8%から3.2%に減少した。(提供/人民網日本語版・翻訳/SN・編集/TF)

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