中国人研究者が太る腸内細菌を発見、除去しただけで50kg減の肥満患者も―中国

Record China    2013年1月2日(水) 16時2分

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29日、上海交通大学の趙立平教授の研究室は、人の腸内細菌のなかに太る原因となる細菌を発見した。この最近の数を減少させることで、肥満を解消できるという。写真は中国のおデブタレント。

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2012年12月29日、中国青年報によると、上海交通大学の趙立平(ジャオ・リーピン)教授の研究室は12月13日発行の国際微生物生態学会の学会誌・ISMEジャーナルに腸内細菌に関する論文を発表した。

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趙教授と研究室のスタッフは体重175kgの肥満患者の腸内細菌に内毒素を発生させる病原菌があるのを発見。その細菌量は腸内細菌全体の3分の1を占めていた。その患者に適切な栄養指導を行ったところ、問題の病原菌の量は短時間でゼロにまで減少。体重は半年間で51.4kgも減り、高血糖、高血圧、高血脂などの症状も正常に戻った。さらに趙教授は腸内細菌のなかから問題の病原菌を採取し、無菌のマウスに移植したところ、マウスに深刻な肥満と糖尿病の初期症状であるインスリン抵抗性が見られた。

人の腸内には約1000種類の腸内細菌が生きており、その総重量は約1.5kgに上る。その細胞総数は人体自身の細胞総数の約10倍で、遺伝子の総数は人体自身の遺伝子総数の約100倍に相当する。人の腸内細菌の構造変化が肥満や糖尿病の原因となるのか、それとも肥満や糖尿病の結果として起こったことなのか、研究者の意見はこれまで2つに分かれていた。しかし、今回の趙教授の研究から、腸内細菌が肥満の原因であることが明らかになった。今後は腸内細菌の研究を通して、肥満や糖尿病の予防や治療法が確立されることを大いに期待するものである。(翻訳・編集/本郷)

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