<中国旅游>中国古代のラブストーリー民間の四大伝説

Record China    2012年12月29日(土) 15時12分

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28日、中国の民間には代々伝わってきた四大伝説がある。いずれも愛情をテーマにした物語であるが、「命は誠に尊い、愛はさらに価値あり」という言葉が語るように、異なる時代に誕生しながらも、愛と自由への渇望で共通する。今回は中国の四大伝説をご紹介する。

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2012年12月28日、中国の民間には古くから代々伝わってきた四大伝説がある。いずれも愛情をテーマにした物語であるが、「命は誠に尊い、愛はさらに価値あり」という言葉が語るように、異なる時代に誕生しながらも、愛と自由への渇望で共通している。今回は中国の四大伝説をご紹介する。

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■「孟姜女」―夫のもとへ千里を旅した貞女

秦・始皇帝の時代(紀元前221〜紀元前206年)に、孟姜女(もうきょうじょ)という美しく善良な少女がいた。彼女は結婚するが、夫の範喜良(はん・きりょう)は万里の長城建設の工事に狩り出された。寒さに耐えて働く夫のために彼女は夜なべをして冬着を作り、はるばると1人で長城まで来たが、夫はすでに亡くなっていた。悲しみにくれた彼女は泣き崩れ、その泣き声で万里の長城が数里にわたって崩壊したと伝えられる。秦皇島市(河北省)の山海関はずれには孟姜女寺があり、寺の両側に「海水朝朝朝朝朝朝朝落、浮雲長長長長長長長消」という有名な対聯(ついれん:戸口に左右一対ではりつける詩文)がある。孟姜女像のほか、「望夫石」という背丈ほどの岩もあり、孟姜女がここに登って遠くを眺めながら夫を待っていたと言われている。

■「白蛇伝」―蛇の化身と人間のかなわぬ恋

南宋時代(1127〜1279年)、峨眉山で1000年の修行を行った白蛇・白娘子(はくじょうし)は人間の女性に変身して西湖の辺りで遊んでいたところ、書生の許仙(きょせん)と出会って相思相愛の仲になった。しかし、2人が結婚する直前、金山寺の法海和尚に正体を見破られ、雷峰塔に封じられたとの話である。現在、2人の出会った西湖がある杭州市には、この「白蛇伝」ゆかりの所はたくさん残っている。2人が互いに一目惚れをした断橋、白娘子を20年ほど閉じ込めた雷峰塔、法海と大戦を交えた金山寺…「白蛇伝」の物語がこれらの旧跡に神秘的でロマンティックな色彩を与え、数多くの文人墨客を魅了ている。

■「七夕伝説」―中国伝統のバレンタインデー

天帝の娘・織姫は牛飼いの牽牛と恋に落ち、天帝の許しもないまま結婚した。それを知った天帝は激怒し、夫婦を天の川を隔てて別居させた。そして年に一度だけ、7月7日の夜に2人が鵲橋(かささぎばし)で会うことを許したという。山東省の沂源県は2人の故郷と言われ、織姫廟と牽牛廟が川を隔てて向い合い、伝説の内容と驚くほど合致している。織姫廟の前に、葉っぱに実がなるという珍しい銀杏があり、2人の愛の証と言われている。

■「梁山伯と祝英台」―男装の少女と書生の悲恋

勉強好きな娘・祝英台(しゅくえいだい)は男装して町の塾に入り、そこで書生の梁山伯(りょうさんぱく)と出会う。2人は意気投合して義兄弟の契りを結んだ。3年間の学習が終わり、祝英台は政略結婚のため故郷に戻された。その事実を知った梁山伯は、あまりの辛さに病死する。彼女の婚礼行列が梁山伯の墓の前を通ると雷鳴とともに墓が割れ、彼女はその中に飛び込む。そして嵐が止むと、一対の蝶が舞っていた。中国版「ロミオとジュリエット」と言われる美しい悲恋の物語で、その舞台は現在の杭州市。2人の出会った万松書院、兄弟の契りを結んだ草橋亭、「十八里見送り」の長橋など…「愛の街」と称される杭州で、2人のロマンチックなストーリーの足跡を探ろう。

※本記事は楽旅中国(らくたびチャイナ)の特別提供。楽旅中国は、中国青年旅行社(CYTS)傘下で展開する中国旅行専門の日本語オンラインサービスです。

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