<調査>人類の寿命は延びた、でも延びた分を健康に過ごせてない人多い―英誌

Record China    2012年12月17日(月) 15時52分

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15日、世界人口の平均寿命は1970年と比べて10年以上延びているが、延びた寿命の多くを病魔との闘いに費やしているという。写真は運動する南京の高齢者。

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2012年12月15日、AFP通信によると、世界人口の平均寿命は1970年と比べて10年以上延びたが、人々は延びた寿命の多くをガンなどの病魔との闘いに費やしている。シンガポール華字紙・聯合早報が伝えた。

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英医学専門誌のランセットによると、2010年の世界平均寿命は1970年と比べ、男性で11.1歳、女性で12.1歳延びた。だが、ハーバード公衆衛生大学院のジョシュ・サロモン氏によれば「ここ20年で平均寿命は5歳延びたが、そのうち健康に過ごせるのは4年だけ」だという。調査を行った研究者らは、余命延長重視の保健政策を見直し、健康維持を重視した政策に転換すべきだと主張。豪クイーンズランド大学のロペス教授は「健康維持とは単に死亡を回避することではない」と話す。

同誌に発表された調査結果は、50カ国500人近くの研究者が関わっており、187カ国で収集された291種類の疾患や傷害のデータが含まれている。がんや糖尿病、心臓疾患などの非感染性疾患による死者の割合は、1990年の2人に1人から、2010年には3人に2人にまで増加。2010年のがんによる死者数は800万人で、1990年の580万人から38%増加した。

栄養不足や感染症による死者、妊娠・出産関連の死や新生児の死者数の合計は、1990年の1590万人から2010年の1320万人へと減少。2010年の世界最大の死亡リスクは、1位が高血圧の死者940万人、2位が喫煙の死者630万人、3位が飲酒で死者500万人。また、1250万人の死亡が不健康な食生活と運動不足に関係している。(翻訳・編集/本郷)

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